過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」3巻
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46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:53:01.05 ID:6QX93pwdo
ガブリエル「……ん? あれ? 君、勇者だよね? 魔王がどうにかなって何か困るの?」

恵美「あら、サリエルから聞いていない? 今の私は、アラス・ラムスの母親にして」

この言葉を使うには些かの躊躇いがあったが、一息ついて言い切った。

恵美「魔王サタン……貞夫に惹かれた女よ。彼がアラス・ラムスの父親なら、夫婦ということになるわね」

今度こそガブリエルは完全に戦う気概を削がれたようだ。
貞夫を含め、他の全員もぽかんとしている。
……いや、漆原はニヤついていた。後で制裁だ。

ハッタリではあった。
実際のところ私が死んだら体内の"天銀"がどうなるのか知らないし、
アラス・ラムスが手に入るなら聖剣などいらん、なんて言われたらどうしようと思っていたが、
どちらも奴らにとっては捨て置けないものなのだろう、ガブリエルは素直に苦い顔をしている。

アラス・ラムス「……まま?」

恵美「大丈夫よ、アラス・ラムス」

死ぬという言葉に不穏なものを感じたのだろう、不安げに私を見つめるアラス・ラムスを、膝をついて抱きしめた。
そしてガブリエルを睨む。


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