過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」3巻
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48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:53:53.65 ID:6QX93pwdo
結局戦いどころじゃなくなった私達三人の前に立っているガブリエルは、

ガブリエル「ちょ、ちょっとやめてよ! 勘弁してよ!」

何故か思い切り動揺していた。

ガブリエル「これ明らかに僕一人が完全悪者じゃん! お母さんを泣かせて娘を攫うとかどんだけ外道なの!」

実際その通りだろう、と睨みつけようとするが、泣いているままなので弱々しい視線になってしまったようだ。
それに晒されたガブリエルがうめき声を上げる。

ガブリエル「あああああもう! ……明日までだっ!」

取り巻きの天兵連隊が驚きの声を上げるがガブリエルは取り合わず、こちらに向けて言葉を続けた。

ガブリエル「言っとくけど、僕にだって事情はあるんだからね! だから、明日朝一番になったら絶対迎えに来るかんね!?」

ガブリエル「それまで記念撮影でもなんでもやってりゃいいさ! でも、逃げられるなんて思うなよ!」

そう宣言して、部屋を出る。天兵連隊も遅れて同様に。

少しして聞こえる悲鳴と落下の音。
どうやら五人揃ってあの錆びた階段から落ちたらしい。

そうしてとりあえず危機は去った。
……本当に、とりあえずだが。


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