過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」3巻
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72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 20:06:24.98 ID:6QX93pwdo
恵美「正直、私は大分お金には余裕あるし、その辺は私持ちでもいいんだけど」

真奥「そこは譲れねぇ。俺達の娘だって言ったのはお前だぞ、恵美」

彼が強い意志を秘めた声で言ってくるので、素直に頷く。
父親としての自覚を持ってくれたのは私としても嬉しい。

……視界の端で千穂ちゃんが「結婚してるわけじゃない」と引きつった笑顔で繰り返し呟いているのは気のせいとしておこう。

鈴乃「なら、その件はそれで良いとしよう。では次の議題……というかコレが本題なんだが」

鈴乃「エミリアとアラス・ラムス、そして魔王達の住居問題についてだ」

まず大前提として、聖剣――私の体内の"進化の天銀"と融合したアラス・ラムスは、私と長い距離を離れられない。
つまり私達二人はセットということだ。

そして問題は、アラス・ラムスはぱぱとままと一緒にいることを望んでいる、ということ。
それを現実的にどこまで叶えてあげられるかが焦点だった。
……一気にそれを解決する私の案が結婚だったのだが。

千穂「ええと……たとえば、遊佐さんがここの空き部屋に越してくるとかはどうなんですか?」

手を挙げて千穂ちゃんが言う。
正直、それは私も考えた。
今のマンションから比べるとあらゆる条件が落ちるボロアパートだが、私の都合はこの際どうでも良い。
だが、

恵美「エアコンがないのだけがちょっとね……子供は熱中症とかが怖いし、冬は風邪を引いちゃいそう」

真奥「まぁな。うちに泊めてたとき、結構寝苦しそうにしてたことも多かったんだよ」

このアパートはエアコンがない、どころか設置すらできない。
設置用の穴がないため、工事に大家の許可が必要なのだが、その大家はずっと海外旅行で連絡が付かないのだ。
また風呂がなく銭湯に行くしかないことも、長い目で見れば育児で色々と困ることもあるだろう。


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