過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」3巻
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[sage saga]
2013/07/06(土) 20:06:57.26 ID:6QX93pwdo
鈴乃「なら逆に魔王達がエミリアのマンションの空き部屋に引っ越すか? ……私も監視のためそうすることになるが」
真奥「恵美、なんか結構いいマンションに住んでるんじゃなかったか?」
恵美「私の部屋は事故物件で五万円だけど、他はそんなもんじゃないわよ。詳しく知らないけど、下手すると倍近くとか?」
芦屋「……却下だ」
魔王城の家計を握る芦屋が一瞬で諦めた。
家賃四万五千円のこのアパートでひぃひぃ言ってる彼らに、住めるマンションではないだろう。
漆原「ていうかさ、どっちにしろ一番の問題はそこじゃないよね」
漆原「こいつは真奥とエミリアと一緒に居たがるだろ? こいつ第一なら、結局同居って話になるんじゃないの?」
寝ているアラス・ラムスの髪をいじりながらのその無責任な一言に、場は静まった。
千穂「……あの、そ、それはさすがに……」
鈴乃「まあ待て千穂殿、検討はしてみよう。アラス・ラムスの希望をなるべく叶えたいのは皆同じだろう?」
特に貞夫に恋慕の情を抱かず、私とも千穂ちゃんとも友人である彼女は、確かに中立だ。
そのため彼女がこの場で最も優先するのはアラス・ラムスのことだった。
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