過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」3巻
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]
2013/07/06(土) 20:07:29.78 ID:6QX93pwdo
鈴乃「仮に魔王とエミリアが、このアパートでもエミリアの部屋でも、同居するとしよう」
鈴乃「すると問題はアルシエルとルシフェルだ。こいつらはどうなる」
恵美「私としては、まあお義母さんとの同居まではアリね。ニートを食わす気はないわ」
芦屋「……おいちょっと待て、それは誰のことを言っている」
同居を認めてやったというのに、何だか苦い顔で言ってくる姑だった。
真奥「俺としてはこいつらを見捨てるわけにはいかない。大事な部下だ」
恵美「……それは私との同居はなしってこと?」
真奥「……そうは言ってない。けど、もし同居するなら、養育費以外も折半でいきたい。これは俺の意地だ」
魔界の王にも、ヒモは嫌だという感情はあるらしい。
真奥「だが、たとえば二人をここに置いて俺がお前と一緒に住むのなら、俺は二人の生活費も持つつもりだ」
真奥「最初に俺が仕事、芦屋が家事って分担したのは俺だしな。そうなると、ちょっと俺の稼ぎじゃ辛い」
芦屋はこれでなかなか忙しい日々を送っている。
そんじょそこらの主婦を超える細かな家事と、図書館などでの魔力の調査。
人間の負の感情から魔力を得られると分かった今でも、その手段をよしとしない貞夫のためにそれは続けられていた。
たまに単発のバイトで家計を助けてはいるが、今の貞夫のようにバイト第一の生活を送るのは難しいだろう。
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