過去ログ - みく「織姫様と彦星様」 -SS速報VIP

過去ログ - みく「織姫様と彦星様」

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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/07(日) 00:03:25.26 ID:zJnSMKBwo
P「ちひろさーん、ドア開けて下さーい」

事務所の外から、プロデューサーの声が聞こえる。どうやら、結構大きなものを持っているようだ。

ちひろ「今手が放せないんで自分でなんとかしてください」

杏「そーだよ、ちゃんと仕事しなよプロデューサー」

P「はいはいわかりましたよ、これ置けば開けられるもん。わかってたよ、誰も手伝ってくれないって……」

ドアを開け事務所内に入るプロデューサーは、大きな箱を抱えていた。
その箱には、「七夕用竹」と書かれている。

P「よいしょっと……これ、割と重いんですよ？　ドア開けるくらいしてくれてもいいじゃないですかー」

ちひろ「えーっと、それどうしたんですか？」

P「近くのホームセンターに行ったら売ってましてね、せっかくだしと思って買っちゃいました」

ちひろ「何がせっかくなんですか……言っときますけど経費じゃ落ちませんからね」

P「ですよねー。この竹は人工の奴ですけど、雰囲気出るかなーっと思いまして」

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/07(日) 00:04:27.45 ID:zJnSMKBwo
杏「何？　短冊でもぶら下げんの？」

P「そうだぞ杏！　せっかくだからな！」

ちひろ「だから、何がせっかくなんですか……まあいいですけどね、面白そうですし」

3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/07(日) 00:05:19.86 ID:zJnSMKBwo
―Case 1　ちひろ、杏の願い事―
P「よーし、短冊できたー」

プロデューサーの机の上には、たくさんの短冊が出来上がっていた。

4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/07(日) 00:06:27.35 ID:zJnSMKBwo
ちひろ「……いや、わかってましたけど」

杏「やっぱり、これ書かないと駄目なの？」

P「え、嫌なの？　こういう楽しいことはみんなでやったほうがいいかなーと思ったんだけど」

5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/07(日) 00:07:31.06 ID:zJnSMKBwo
杏「まーねー、杏の才能をなめないでほしいよ」

P「これ書くのに才能っているのか？　……ちょっと何書いたか見せてくれないか？」

杏「いいよ？　ほら」ﾄﾞﾔｧ

6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/07(日) 00:08:33.07 ID:zJnSMKBwo
P「あの、何を搾り取るおつもりで？」

悪魔ちひろ「プロデューサーさん！　今日はスタドリ10+4セットがお安いですよ！」

P「はい却下ー！　ちひろさんもやり直し！」

7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/07(日) 00:10:15.39 ID:zJnSMKBwo
―Case 2　幸子、菜々の願い事―
幸子「そんなに叫んでどうしたんですかプロデューサーさん、もしかしてボクがいないから情緒不安定になったんですか？」

菜々「おっはよーございます☆　そこで幸子ちゃんと会ったので一緒に来ましたー……おや？　こんな所に笹が」

8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/07(日) 00:11:03.28 ID:zJnSMKBwo
幸子「こんなの、迷うまでもないですね。プロデューサーさん、これってどうやってぶら下げるんです？」

P「おー、早いな幸子。えっとな、この紐で……おい、なんだこれは」

幸子が一瞬にして書き上げた短冊が、こちら。

9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/07(日) 00:12:00.26 ID:zJnSMKBwo
ちひろさんの指差した方を見ると、泣いているプロデューサーさんを菜々さんが慰めていた。
……なんですかこの状況は？

幸子(い、いったい何が起こって……)

10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/07(日) 00:12:57.60 ID:zJnSMKBwo
幸子(さっきのプロデューサーさんの発言から察するに、”あの二人は真面目に書かなかった”。どうせからかって遊んでいたのだろう)

幸子(じゃあここでボクが適当に書いても、きっとプロデューサーさんは泣き止まないだろう)

幸子(この状況をどうにかするには、それなりに真面目な願い事で、かつプロデューサーさんが納得するような願い事を書かないといけない)

11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/07(日) 00:13:53.15 ID:zJnSMKBwo
幸子「ボ、ボクに願い事なんてありません！　ボクのカワイさならすぐにトップアイドルにだってなれちゃいます」

幸子「でも、万が一ってこともありますからね、保険ですよ保険」

P「幸子……」

12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/07(日) 00:15:13.74 ID:zJnSMKBwo
P「やっぱり幸子は真面目だなあ！　かわいいなあ！」

幸子「な、何ですかいきなり！　やめてくださいよ！」

ちひろ「でも、すごく嬉しそうですよね」

13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/07(日) 00:16:42.75 ID:zJnSMKBwo
―Case 3　かな子の願い事―
かな子「おはようございま……！？」

みく「かな子チャン、にゃんでそんな所で止ま……うわあ、Pチャン何してんの……？」

14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/07(日) 00:17:36.95 ID:zJnSMKBwo
かな子「それで、『いいところに』って何ですか？　まさかさっきのあれを見せるために」

P「違う違う！　これ、書いてくれないか」

かな子「へえ、短冊ですかー」

15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/07(日) 00:18:59.74 ID:zJnSMKBwo
みく「むー、ストッパーが二人もいるにゃんて」

かな子「えーっと、じゃあこういうのはどうでしょうか、プロデューサーさん」

そう言ったかな子の書いた短冊が、こちら。

16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/07(日) 00:20:08.62 ID:zJnSMKBwo
P「君たちもかな子くんを見習って書くんだ。わかったかい？」

杏「あー、変なスイッチ入っちゃった」

かな子「ど、どうしましょう」

17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/07(日) 00:21:29.17 ID:zJnSMKBwo
杏「プロデューサー、うっさい」

みく「杏チャン、ありがとにゃあ」

ちひろ「これで本当に静かになりましたね」

18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/07(日) 00:22:53.10 ID:zJnSMKBwo
ちひろ「うーん、私の考えすぎですかねえ」

菜々「考えすぎですよ、考えすぎ。そういうことにしましょう！　じゃあこれ飾っちゃおうかなー」

杏「菜々ーこれもおねがーい」

19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/07(日) 00:23:46.45 ID:zJnSMKBwo
―Case 4　プロデューサーの願い事―
あれから一時間とちょっとして、Pチャンが復活した。
みんなの短冊を飾った笹を見て、少し怒ってたのは面白かった。

P「うぐぐ、飾ってしまったのを取るわけにもいかないし……くそう何で気絶してたんだ俺は」

20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/07(日) 00:25:01.47 ID:zJnSMKBwo
菜々「うわあ、すごいですねー」

かな子「あはは、手抜きですけどね」

P「ほう、これは」

21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/07(日) 00:26:46.68 ID:zJnSMKBwo
P「うまそう」ｼﾞｭﾙﾘ

杏「早く食べようよー、そこの人が暴走する前にさ」

みんなで取り分けて食べる。お店で売ってるのと同じくらい美味しいにゃあ！

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