過去ログ - ハニー・ポッター「プリンス、だなんて。なんなのかしら」
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◆GPcj7MxBSM
[saga]
2013/08/06(火) 08:41:50.82 ID:3w1Ng9At0
十数分後
ハニー「(ロンに気を利かせてこっちの本を選んだけれど、失敗だったかもしれないわ……普通の教科書でも、ロンは苦労しているようだけれど)」
ロン「マーリンの髭!髭!」
ハニー「(馬鹿馬鹿しい走り書きが邪魔で、本当に……一つ進むのにも時間がかかってしまうじゃない)」
ハニー「(ハーマイオニーは……)」
ハーマイオニー「……これでいいわ!理想的な中間段階、『クロスグリ色』!あとは、えーっと。この刻んだ催眠豆を……」
ハニー「(言うまでもなく、順調のようね。当然だわ、わたしのハーマイオニーだもの)」
ハニー「(私も、催眠豆の下処理をしないといけないわ。刻んで、豆の汁を……)」
ハニー「(……こんな些細な事にも、難癖をつけてるわね。この教科書の前の持ち主)」
ハニー「(『銀の小刀の平たい面で砕け。刻むより多くの汁が出る』 ふぅん?)」
マルフォイ「先生?僕の祖父の、アブラクサス・マルフォイのことはもちろんご存知ですよね?」
スラグホーン「あぁ――お亡くなりになったと聞いて残念だ。もっとも、あの歳で龍痘だったということだし……だからなんだと言う話だがね。さぁ、作業に戻りなさい」
マルフォイ「……」
スラグホーン「おーぉ、ザビニ!いい塩梅だ、実にいいぞぉ!」
ザビニ「……ありがとうございます」
スラグホーン「だがねぇ、催眠豆の汁がすこーし足らなかったようだ。刻み方が荒かったようだよ?ここを、こう――」
ハニー「(あんなことは言っていたけれど、特別待遇してもらいたい気持ちはあったのね。いいご身分だこと)」
ハニー「(催眠豆の、汁……『刻むより多くの――』)」
ハニー「(……試してみても、損はしないわ。きっと)」
ハニー「ハーマイオニー。銀の小刀、貸してもらえるかしら」
ハーマイオニー「……えぇ、もちろん。はい」
ハニー「ありがとう……調子はどう?」
ハーマイオニー「それが、全然……催眠豆を刻んで汁を入れたあとは、明るいライラック色に変化するはずなのに……まだ深い紫色だわ」
ロン「僕ぁ顔色が紫になりそうだよまったく」
ハニー「頑張りなさい、ロン。小刀の……平らなところで……?」
グイッ
ブシャァアアアッ!
ハニー「!? あっ、と。ボウルの底に……こんな小さな萎びた豆のどこから、ってくらい……液体が。凄いわ」
ハニー「これを……鍋に」
ポタポタポタポタポタッ
ハーマイオニー「どうするべきかしら。規定の量を超えてでも、催眠豆をもっと刻む……?でも、そうなったら次からの工程が……あっ!」
ロン「! さっすがハニー!教科書通りの明るいライラック色だ!ヒンヒン!」
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