過去ログ - ハニー・ポッター「プリンス、だなんて。なんなのかしら」
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77: ◆GPcj7MxBSM[saga sage]
2013/07/07(日) 21:46:37.13 ID:y8Htynep0
スラグホーン「……まったく、どうにもアルバスとは話しているとペースに嵌められてしまう。昔からあぁだ」

ハニー「……古いお友達、そう言っていたわね」

スラグホーン「そう、奴さんがまだ変身術の教授だった頃から……あぁ、その頃から食えん男だった。だが、付き合いがながいと少しは彼がどういうつもりか分かるぞ……君をつれてきた理由とか」

ハニー「……当然、パパとママのこともご存知なのね」

スラグホーン「それはもう。眼鏡のことは……思い出すだけで蕁麻疹が出るが」

ハニー「それだけのことをしたのではないの、と言わせていただくわ」

スラグホーン「まっこと奴の子だな……だが、うむ。見た目は……リリーにそっくりだ。あぁ、彼女はわたしのお気に入りの生徒だった。もっとも、あの頃城にいた人間でリリーが嫌いだった者などいないがね」

ハニー「……そう」

スラグホーン「リリー・エバンズ。教え子の中でもずば抜けて賢く、そして魅力的。わたしの寮に来るべきだった、と、何度も言ったものだがね。その度に悪戯っぽく微笑まれたものだ」

ハニー「どこの寮監をしてらしたの?」

スラグホーン「わたしはスリザリンだ……あぁ、あぁ!」

ハニー「……」

スラグホーン「それ、それ!そのことで私を責めるな!いいかね、スリザリンがみーーーーんな例のあの人の派閥に行ったなんて幻想は捨てるんだ!そりゃ、他の寮よりはそういった力に魅入られる者もいたがね!みんながみんなじゃない!はぁ……その表情から察するに、君はグリフィンドールなのだろうね?」

ハニー「えぇ、そうね。獅子寮の覇者だわ」

スラグホーン「それはまたどこかで聞いたような……そう、大体家系できまる。必ずしもそうじゃないが。ブラック家は覚えている限りみんなわたしの寮だったが、シリウスはグリフィンドールだった」

ハニー「っ」

スラグホーン「この間消息不明になったとか聞いたが……無実だったそうだ。ふむ、リリーの友人だ、それはそうだろう。わたしは分かっていた、うん。だからこそ、わたしの寮にくるべきだたと思ったのだがなぁ」

ハニー「……パパの親友でもあったわ」

スラグホーン「眼鏡のことは知らん。そう、弟のレギュラスの方は勝ち取ったのだ。できれば揃いで寮に欲しかった……写真をみるかね?ほら」

ハニー「そんな物の様な言い方を……これが、シリウスの弟の……シリウスよりは、ハンサムじゃないわね」

スラグホーン「それはそうだ、あれ以上を見つけるのは至難だろう……あの年代は粒ぞろいだった。ブラック家の兄弟、ダーク・クレスウェル、それに、まぁ、眼鏡。そして……リリー・エバンズ。マグル生まれにも関わらず首席だ。聞くまでは純血だと疑わなかったものだ」

ハニー「私の友人もマグル生まれで、学年一位だわ」

スラグホーン「あぁ、たまにそういうことが起きる。不思議だとは思わんか?」

ハニー「……別に」

スラグホーン「あぁ、あぁ!違うぞ!私がマグル生まれに偏見を持ってる、そんな風に思うな!むしろそんな風潮は馬鹿げて居ると思ってる!言ったはずだぞ、リリーは私のお気に入りだったんだ」

ハニー「……?純血主義では、ないの?」

スラグホーン「はっ、そういうご大層なものをわざわざ口にする馬鹿者は、自らに負い目があるというのが相場だ。人の成功、大成に最終的に関わるのは血筋ではない――どう生きるかだ。それを分かっておらんと、こんなにも素晴らしい友人たちとめぐり合うことは叶わない、そうだろう?」

ハニー「友人達……ここの壁に飾ってる写真、全部」

スラグホーン「わたしの愛すべき友人たちだ。無論、スリザリン寮以外の者もいる。マグル生まれも、混血も、純血もだ」


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