過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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109:>>106画像、ありがたいです ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/10(水) 21:34:00.41 ID:wYqvCrai0

幸子は本を降ろしていたが、まだ視線を合わせてくれない。
どうしたものか、と考えあぐね、私はシンプルな打開策を出した。


「あぁー……幸子? 今は、二人だけだし……久しぶりに、一緒にご飯でも食べるか?」

「え?」


幸子が、ようやく私と目を合わせてくれた。
その目が、幾分先程よりも輝いているのが見て取れた。


「この前、親しくして貰ってるスタッフさんとちっちゃな洋食店に入ったんだ。そこのシチューがとてもおいしくてな。
 今度幸子も連れて行こうと思ってたんだが、今からどうだ?」


幸子の顔が、一瞬だけとても明るくなった。
が、すぐにいつもの澄ました顔に戻った。


「え……ほ、本当に良いんですか? いや、えっと……カ、カワイイボクと、食事に行きたいんですか?」

「あぁ。ここの所、忙しさにカマかけて、幸子との時間が取れなかったからな。
 幸子も最近はテレビとラジオに引っ張り凧だし、まぁ、とても頑張ってる御褒美と、そのお詫びという訳じゃないが……一緒に、な?」


ここ最近、幸子よりも後に入ったみくと愛海との信頼関係を作る為に、あの二人を優先し過ぎた、というのもある。
みくとは猫カフェに行ったり、愛海のある一つの談義に付き合ったりと、幸子よりも時間を割いていた。
やはり、ここは公正を期す為に、幸子とも一緒に何処か行かねばなるまい。それを抜きにしても、私は食事に誘っていたかも知れないが。

私が彼女に提案すると、彼女の頬がほんのりと赤くなるのが見て取れた。
可愛い。まぁ、言うのは恥ずかしいし、あまり言うと言葉の重みが無くなるから、そう言わないが。



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