過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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135: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/15(月) 00:39:49.39 ID:rh9YQKQy0


「……何だ」

「……みくさん、――さんの担当アイドルになって、どれくらいでしたっけ」


最初は質問の意味がわからなかった。
声に籠められた強い感情に、私は気圧されるように答えた。


「……お前も、知ってるだろう。あのライブの後、色んな処理があったから遅れたが、ちょうど三ヶ月後だ」

「えぇ、そうでしたね。あの頃は、まだ前と変わらなかったですよね」


前と? 仕事の量か?
いや、あの頃から既にかなり増えていたはずだ。
私の疑問を物ともせず、幸子は口を止めようとしない。


「それで、愛海さんも入って来ましたよね」

「……あぁ。お前も含めて個性が強い連中ばかりだが、ちゃんと仲良くやってくれていて私としては嬉しい限りだよ」

「話題を逸らさないで下さい」


幸子に諌められた。何かを我慢するように声が僅かに震えている。
私はこの時ようやく、幸子の感情に気付いた。

この震えは、嫉妬だ。この感情が意味する所はとどのつまり一つしか無い。



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