過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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◆S.3OfNv5Fw
[saga]
2013/07/15(月) 01:18:54.65 ID:rh9YQKQy0
「……ダメだ」
「っ……」
「十位は、ダメだ……五位以上なら、良い」
私は彼女の方へ振りかえり、最後の抵抗を口にした。
幸子はこの言葉が予想外だったのか、「えっ」と目を見開いて私の顔を見ていた。
「そ、それって……」
「十位なら、今の幸子なら入れるだろう。私はそう確信している。
でも、それじゃあダメだ。もっと、上を目指して貰わないといけない」
「……」
「もし、五位内に入ったのなら……幸子の言った通り、何か願い事を一つ聞こう。
私の叶えられる範疇で、だが」
私は最後の部分を殊更に強調して言った。
彼女はまだ、自分で提案した事なのに信じられないという面持ちで、私の事を見ていた。
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