過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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◆S.3OfNv5Fw
[saga]
2013/08/08(木) 00:56:06.94 ID:TGh4K5Fj0
何とか意識を取り戻し、料理を作った。
手っ取り早く作れる物をあるだけ作り、テーブルに乗せた。
そして、小さなちゃぶ台を二人で囲みながら、私の作った料理を食べた。
味はわからなかった。ただ黙々と、無意味に咀嚼を多めに取り、私は料理を胃に押し込んだ。
会話も無かった。テレビの中で、大勢が笑っていた事だけは覚えている。
そして、作業とも呼べるような食事を済ませた。
私達は所在無いフリをして、押し黙り、互いに視線を合わせようとしなかった。
それから、十分程経ったか。私はこの空気に耐えきれず、幸子に話しかけようとした。
「な、なぁ……」
「あ、あの……」
二人の声が、示し合わせたかのように被った。
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