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2013/07/07(日) 19:40:43.39 ID:UcZguNox0
 京介「さっき出て行ったばっかだろ?こねーって」  
    
  そう言って桐乃の首すじに顔を近づける。高級であろうシャンプーの、花のような香りがした。  
    
  京介「桐乃」  
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2013/07/07(日) 19:45:33.13 ID:UcZguNox0
 桐乃「ねえお願いだから…」 
  
 桐乃が鼻声になっているのに気づく。 
 少し調子に乗りすぎちまったかもな。 
  
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2013/07/07(日) 19:53:39.77 ID:UcZguNox0
 桐乃は赤い顔をしながら、若干乱れてしまった衣服を正す。 
  
 桐乃「あんたねぇ、最近ヒドすぎ!ばれちゃったらどーすんのよ!」 
  
 京介「んなこと言って、出先でも隙あらばキスしたがるのはどっちだよ?親父たちもいるっていうのに」 
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2013/07/07(日) 19:59:01.45 ID:UcZguNox0
 その横顔を、俺はじっと見つめる。 
  
 俺と桐乃が恋人関係を終えた時から、すでに四年ほどの月日が過ぎていた。 
  
  
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2013/07/07(日) 20:24:09.90 ID:UcZguNox0
 桐乃「!あんた何みてんの?キモっ!見んな!」 
  
 京介「今更じゃねーか。さっきあんな至近距離で見てたろ」 
  
 桐乃「何それ、そんなえらそーに言うことじゃなくない?あーキモっ、このエロ!変態!」 
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2013/07/07(日) 21:12:52.43 ID:UcZguNox0
 ここらで、あの頃、俺と桐乃が別れて少ししたあとの話をしておこうと思う。 
  
 四年前の春休みのあの日のことを。 
  
 桐乃「はい!人生相談!」 
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2013/07/07(日) 21:40:54.47 ID:UcZguNox0
 京介「どうって?」 
  
 桐乃「だーかーらー昼間のこと!」 
  
 京介「おまえにキスしたことか?」 
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2013/07/07(日) 21:43:11.32 ID:UcZguNox0
 京介「よそはよそ、うちはうちだろ」 
  
 桐乃「あんたねぇ…!なんのための約束だったと思ってんの? 
     こーやってズルズル引きずってたら、けじめつけた意味ないじゃん!」 
  
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2013/07/07(日) 21:47:22.17 ID:UcZguNox0
 桐乃「だから、その使い方がダメっつってんじゃん!」 
  
 京介「『なんでも』ひとつ、言うことをきく」 
  
 桐乃「ぐっ…!」 
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2013/07/07(日) 21:49:54.80 ID:UcZguNox0
 桐乃「……そんなの、聞かないでよ…。もう今のあたしには、答えられないんだから…」 
  
 桐乃はほとんど涙声だった。 
  
 京介「…悪い。でもな桐乃、俺のお願いは、別にキスすることじゃなかったんだよ」 
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