過去ログ - 神崎蘭子(24)「闇に飲まれよ!」
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/07(日) 21:03:08.14 ID:FhmYjF9Do

「昔はどうでした?」
「そんなに落ち着いた静かな笑顔を浮かべることはなかったな。いや、当時の笑顔がかわいくなかったというわけじゃないぞ?」

 慌てたように付け加えるのに一つ笑って、私はなおも問いかけます。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/07(日) 21:03:46.88 ID:FhmYjF9Do

「ああ、そうそう。それに、あの頃は、ボクって言ってたろ、幸子」
「ええ、そうでしたね」

 そこで私は立ち上がり、くるりと一回転して見せました。
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/07(日) 21:05:45.19 ID:FhmYjF9Do

 私はにっこりと笑います。
 私に合わせているのではなく、この人が本気で言ってくれているのがわかったから。

「でも、プロデューサーさんは、私が十四歳の頃……。ボクと言ってたころと変わった、と思ってるんですね?」
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/07(日) 21:06:25.76 ID:FhmYjF9Do

「プロデューサーさんはいまの私をカワイイと思いますよね?」
「ああ、綺麗だし、かわいいと思うよ。仕草やらも含めてな。それに外見だけじゃなくて、俺はお前の努力を知っている。その姿勢がなによりも……」
「褒めてくれるのは嬉しいですが、大事なのはここから先です」

以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/07(日) 21:07:26.03 ID:FhmYjF9Do

「つまりですね、いま、こうして落ち着いて話すのが、一番私をカワイク見せられる。だから、そうしているってことですよ」
「なに?」
「ボクと言うよりも私と言うほうがいまの年齢ではイメージがいいでしょう?」
「そりゃそうかもしれんが……」
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/07(日) 21:08:23.20 ID:FhmYjF9Do

「ああ。俺はあの子が変わるきっかけを奪ってしまったんじゃないか」
「私の変化を見て、そう思ってきたと」
「ああ」

以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/07(日) 21:09:10.31 ID:FhmYjF9Do

 彼女の姿を思い浮かべるといつも感じるのは、当人が思い切り楽しんでいることです。

 自分の楽しさを、観客に何倍にも増幅して伝えることが出来る。
 きっと蘭子さんはそういう人なのでしょう。
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/07(日) 21:09:47.51 ID:FhmYjF9Do

「だから、蘭子さんが、なにを考えているか、そのあたりが全部わかるわけじゃありません」

 当たり前のことです。
 どれだけ親しくても、その人が隠していることの全てがわかるわけがありません。
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/07(日) 21:10:38.64 ID:FhmYjF9Do

 それに……。

「堂々たる魔王の帰還!!」

以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/07(日) 21:11:18.04 ID:FhmYjF9Do
以上です。
中二病卒業とかしなくていいから、十年後も楽しく過ごしていればいい。うん。


21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/07(日) 21:12:07.38 ID:n77D0dONo
おつおっつ。
さっちゃんがいいキャラだったわ。


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