過去ログ - 【スーパーストリートファイターCROSS:StrikerS EDITION Ver.2013】
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23: ◆Jb4H4fHUCfVN[saga]
2013/07/10(水) 00:41:50.12 ID:0LmHMPcZO
貼り直します



なのはさんもそれを察すると即座に振り返り杖を前に構える。するとなのはさんの周囲にピンク色の魔方陣が現れた。
以下略



24: ◆Jb4H4fHUCfVN[saga]
2013/07/10(水) 00:53:46.34 ID:0LmHMPcZO
その魔力の塊はピンク色の閃光となり、空気との摩擦で電気を帯びながら空を駆けて天井に激突する…筈だった。

その閃光は何故か「擦り抜けた」。
上手く言えないけどけどそうとしか見えなかった。
激突したなら衝撃が起こる筈だし破砕物が降ってくる筈。
以下略



25: ◆Jb4H4fHUCfVN[saga]
2013/07/10(水) 00:58:12.47 ID:0LmHMPcZO
そんな壁をこの人は軽々と撃ち抜いたの?
凄い…その力は一体どれだけの努力で身に付けたんだろう。その力でどれだけの人を救ってきたんだろう。頑張ればあたしもあんな事が出来るのかな?誰かを救えるのかな?

色々な思いを巡らせているとリュウさんは左腕をあたしのお腹に通して脇に抱え上げ、右腕を斜め下に引きながら上半身を捻る。全ての動作は一流れるように滑らかに、そして一瞬のうちに行われた。

以下略



26: ◆jPpg5.obl6[saga]
2013/07/10(水) 01:01:05.28 ID:0LmHMPcZO
リュウさんが右拳を上に突き上げると、あたしの体は物凄い力で上に引っ張られた。

手足は指すら畳めず下に伸び切り、リュウさんの腕がお腹に食い込む。
凄まじい風圧と食い込んだ腕のせいで殆ど呼吸ができず、声も出ない。
酸欠に加え、重力のせいで下半身に血が行き過ぎた事による貧血によって意識が薄れて視界がぼやける。
以下略



27: ◆Jb4H4fHUCfVN[saga]
2013/07/10(水) 01:06:26.70 ID:0LmHMPcZO
ふと体が軽くなり、意識も視界も少しずつ戻ってきた。どうやら上昇の勢いが弱くなってきたようだ。

「君、大丈夫か?」
リュウさんの声に気付き完全に意識を取り戻した。そして落ち着いたところで辺りを見回す。
下にはあちこちで爆発が起こっている空港が見えた。
以下略



28: ◆Jb4H4fHUCfVN[saga]
2013/07/10(水) 01:09:26.12 ID:0LmHMPcZO
「いやーーーーッ!!こんなしにかたするくらいならアイスたべすぎておなかこわしてしんだほうがマシだよぉぉぉぉ!!!」
流した涙は煙が立ち昇るように上に流れていく。

「(もうだめだ!しぬ!しんでしまう!!)」
あたしは生涯最大のパニックに陥った。
以下略



29: ◆Jb4H4fHUCfVN[saga]
2013/07/10(水) 01:14:09.55 ID:0LmHMPcZO
贖罪を果たそうとしているあたしの前に、思いもしなかった救いの主が現れる。

「…ふう。捕まえた!」

それはなのはさんだった。
以下略



30: ◆Jb4H4fHUCfVN[saga]
2013/07/10(水) 20:43:22.98 ID:0LmHMPcZO
「こちら教導隊01。エントランスホール内の要救助者一名を救助しました」
『ありがとうございます。流石は航空魔導師のエース・オブ・エースですね!』
本局に救助成功の報告をするなのはさん。
「西側の救護隊に引き渡し次第、救助活動を再開します」
『お願いします!』
以下略



31: ◆jPpg5.obl6[saga]
2013/07/10(水) 20:55:32.22 ID:0LmHMPcZO
「それは私が説明するよ、シャーリー。前に説明した『格闘家』の事は覚えてる?」
『ええ。魔法も使わずに魔法に匹敵する力を操る人類の事よね』
「……(かくとうか…まほうとおなじようなちから…)」

「そう。で、この人が私達の初めて会った格闘家のリュウさんだよ」
以下略



32: ◆Jb4H4fHUCfVN[saga]
2013/07/10(水) 21:04:08.76 ID:0LmHMPcZO
炎の中から助け出してもらって、連れ出してもらった広い夜空。
跳び上がった時はどうなるかと思ったけど…今は冷たい風が優しくて…抱きしめてくれる腕が、暖かくて…。
助けてくれたこの人達は…強くて、優しくて、カッコ良くて…。
泣いてばかりで何も出来ない自分が、情けなくて…。
あたしはこの時、生まれて初めて…心から思ったんだ。


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