過去ログ - 【スーパーストリートファイターCROSS:StrikerS EDITION Ver.2013】
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◆Jb4H4fHUCfVN
[saga]
2013/07/11(木) 23:55:41.95 ID:aB27FZK6O
「ふう。と・こ・ろ・で!
リュウさん!あんな勢いで跳び上がったらその子が危ないじゃない!少しは加減してよ!その子グッタリしてるでしょ!?」
大事な事を思い出したかのように、なのはさんが急に大声で話し始めた。
「あまり大声を出すな。この子に迷惑だろう」
以下略
34
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◆Jb4H4fHUCfVN
[saga]
2013/07/11(木) 23:59:33.82 ID:aB27FZK6O
「おいおい、いっぺんに喋らないでくれ。お前だって昔は逃げる相手に砲撃をぶち当てたのを『やり過ぎちゃった?』とか言って笑ってたそうじゃないか。昔、ヴィータから聞いたぞ?
あと本当なら竜巻旋風脚で飛んで行っても良かったんだがそれだとこの子が目を回してしまうからな。だからお前が来るのを待っていたんだ」
「わ、笑ってません!しかもそれとこれとは状況が違うでしょう!…じゃなくて!目を回す事に気を配れるなら最初から身の安全にも配ってよ!もう!
はあはあ……。てゆーかヴィータちゃん…後でお仕置きだね…」
「やっと落ち着いたか?なのは」
以下略
35
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◆Jb4H4fHUCfVN
[saga]
2013/07/12(金) 00:11:57.83 ID:ogbJQ20RO
二人の楽しそうな会話を聞いていると、いつの間にか救護隊の西側拠点に到着。
救護隊員に引き渡される途中、リュウさんが申し訳なさそうな表情で話しかけてきた。
「君、さっきは済まなかったな。君の体にかかる負担をもっと考慮すべきだった。許してくれ」
「はは…たすかったんだし…もんくは…あり…ま…」
安心して気が抜けたせいで疲れが出たのか、突然眠気が襲ってきて引っ張られるように目蓋が閉じていく。
以下略
36
:
◆Jb4H4fHUCfVN
[saga]
2013/07/12(金) 21:38:34.41 ID:ogbJQ20RO
[????年 ?月?日 ??? とある戦場]
……………
……………
……………
曇天の空の下、呆然と立ち尽くす自分。
以下略
37
:
◆Jb4H4fHUCfVN
[saga]
2013/07/12(金) 21:48:29.52 ID:ogbJQ20RO
「そんな…なのはさん!なのはさん!」
当然返事は無く、生きているのか死んでいるのかさえも分からない。
黒煙が少なくなって少し見渡しやすくなった。そしてあたしの目に飛び込んできたのは、背を向けて佇む一人の人。
以下略
38
:
◆Jb4H4fHUCfVN
[saga]
2013/07/12(金) 21:51:44.72 ID:ogbJQ20RO
……道着?
よく見ると赤い鉢巻きに黒い短髪、赤いグローブ、黒帯に…色は違うけど袖の無い道着、裸足。
まさか…こいつは……この人は……。
「リュウさん!リュウさんなんでしょ!?どうして…こんな事を!?」
以下略
39
:
◆Jb4H4fHUCfVN
[saga]
2013/07/12(金) 22:12:19.31 ID:ogbJQ20RO
あたしの声に反応したのか、その人はあたしにゆっくりと振り返る。
目に光は無く、その目はあたしに向いているのにもっと遠くの何かを見つめているように見えた。
リュウさんらしき人が口を開く。
「我は『拳(けん)を極めし者』。我は死合(しあい)を欲する…。貴様は死合うに値せず。滅びよ、娘…」
以下略
40
:
◆Jb4H4fHUCfVN
[saga]
2013/07/12(金) 22:17:23.55 ID:ogbJQ20RO
怖い。息苦しい。気を失いそう。何もかも忘れて倒れてしまいたい。でも…ここで倒れたら終わりだ。
「はあっ…はあっ…。(気圧されるな…倒れるな…相手から目を逸らすな!)」
呼吸を整えながら必死に自分を奮い立たせる。それでも震えは止まらず呼吸も苦しいままだ。
「(このままじゃ…!)」
以下略
41
:
◆Jb4H4fHUCfVN
[saga]
2013/07/12(金) 23:21:02.93 ID:ogbJQ20RO
「(来た…!)」
……あれ?体が動かない。
心は体を動かそうとしているのに体が言う事を聞いてくれない。視線を逸らす事さえ出来ない。
「(動け!動いて!)」
以下略
42
:
◆Jb4H4fHUCfVN
[saga]
2013/07/13(土) 22:31:55.89 ID:QiAonH/TO
胸に衝撃が走った。同時に吐血。
「(え…?)」
何が起こったのか理解できない。
異変のあった胸にゆっくりと視線を下ろす。
するとそこには肘までめり込んだ太い左腕があった。
以下略
43
:
◆Jb4H4fHUCfVN
[saga]
2013/07/13(土) 22:34:53.81 ID:QiAonH/TO
気付いたと同時に体は糸の切れた操り人形のように重力に逆らう力を失い、うなだれる。まるで百舌鳥の速贄だ。
その拳が引き抜かれると穴から血が止め処無く流れ落ち、引き抜かれた腕には肉片や血液が纏わり付いていく。
拳の形に空いた穴は向こう側の景色を覗かせていた。
そして腕の支えを失った体は地に倒れ伏すしかなかった。
以下略
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