1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/08(月) 16:44:37.88 ID:yRUVMxLE0
都会の熱は、昼間の灼熱地獄から、蒸し焼きにするような物に替わっていたが、相変わらず立っているだけで汗が流れ落ちる。
俺は、ネクタイを緩めながら事務所に入り、鞄を自分の椅子に放り投げると、更に階段を昇って行く。
「おー、もう盛り上がってるのか」
俺が屋上に着くと、既に宴会が始まっていた。
たるき亭の仕出しのお惣菜の他にも、テーブルにはいろいろと並べられている。
「あ、プロデューサーさん、お疲れ様です!はいっ、プロデューサーの分のお弁当です」
俺の姿に気付いた春香が、こちらに駆け寄ってくる。
綺麗によそわれた料理に舌鼓を打ちながら、ふと願望が口を付いて出る。
「ビールは…」
思わず呟いた言葉に、春香が口をとがらせる。
「だーめーです、まだ一応お仕事中です」
春香に窘められたが、仕方ない。
まだこの後、この娘達を送らなければならないのだから。
「そうだったな。これ、春香の手作り?」
「はいっ!やよいと千早ちゃんにも手伝って貰って」
「…千早に?」
その俺の表情に春香が頬を膨らませる。
「あーっ、プロデューサーさん、千早ちゃん、最近料理も上手くなってきてるんですよ!」
「そ、そうか、春香の教え方が良いのかな?」
「えっへへへっ、やよいの家にも行ってるみたいです」
「…それは色々実益兼ねてるな」
その時の千早の顔は、きっと緩みまくっている事だろう。
勝手な想像だけど、きっと間違ってはいないだろう。
「はい?」
「いや、何でもない、いただくよ」
「はいっ!」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/08(月) 16:46:31.95 ID:yRUVMxLE0
「さーさーさのはーさーらさらー…何だっけ、この後」
「んー、のーきぐがどうとか、きんぎんざいほう?」
「違う!のきばに揺れる、お星さまキラキラ、きんぎんすなごでしょう」
「あーそうそう!流石はりっちゃん!」
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/08(月) 16:49:24.99 ID:yRUVMxLE0
昔からそうだった。
嫌な事があれば、家を飛び出して、学校の裏山の展望台まで登って行った。
光害の所為で、見える星は限られていたけれど、それでも幾つもの星々を見つめていると、些細な事は気にならなかった。
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/08(月) 16:53:48.12 ID:yRUVMxLE0
一日遅れ&突発だった、何も考えずに書いてたね。
名古屋会場の皆さんお疲れ様でした、大阪の方々、頑張ってね。
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/09(火) 08:01:59.31 ID:hTGz5g9zO
おつ
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