過去ログ - 恵美「あなた何で日本語覚えたの」鈴乃「アニメとか」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/11(木) 00:28:06.07 ID:SKqE2bcJo
恵美「えぇとね、ちょっと、ちょっと待って」

頭を抱える。
おかしい、どういうことだ。

以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/11(木) 00:28:40.24 ID:SKqE2bcJo
真剣に腕を組んで悩む彼女は、おそらく性根が真面目なのだろう。
色々と目にするうちに何だか変な方向に染まってしまったらしい。
……この世界に来て時代劇にハマった私にも、この世界の娯楽の多様さ、クオリティの高さは分からないでもない。

鈴乃「しかし"魔王"という存在は、魔の王という字のとおり、まさに悪の権化であるはずだが」
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/11(木) 00:29:14.41 ID:SKqE2bcJo
恵美「え、何? つまりあなたは、あいつらも実は良い奴だとか言いたいわけ?」

鈴乃「断定はしない。が、その可能性もあると思い今は観察している」

恵美「……言うまでもないけど、あいつらにどんなご大層な目的があろうと、エンテ・イスラに侵略したのは事実なのよ?」
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/11(木) 00:30:07.71 ID:SKqE2bcJo
恵美「……その若さで何言ってるのあなた」

鈴乃「ふん、十七の小娘が。私はなー、もう結構な年なんだぞ。なのに独身だぞ。あと数年もしたら独神になれるぞ」

手にしたアイスコーヒーで酔っ払ったかのようにヤケクソじみた態度になる。
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/11(木) 00:30:39.63 ID:SKqE2bcJo
恵美「……え、じゃあ何? 魔王のとこの家事手伝ってるのは何なの? 毒でも仕込んでんの?」

鈴乃「いや、普通に近所付き合いで。アパートの共同生活というやつに憧れていた」

鈴乃「欲を言えば犬を飼った未亡人の管理人さんが居れば満足だったが、ああいうのは現代じゃあまりないらしいな?」
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/11(木) 00:31:07.38 ID:SKqE2bcJo
鈴乃「恵美殿、ようやく勤務を終えられたか」

会社を出た私を待ち受けていたのは、両手に……アニメ絵の袋を携えた鈴乃だった。

恵美「……何してたの、あなた」
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/11(木) 00:31:35.47 ID:SKqE2bcJo
鈴乃「ではエミリア、魔王の偵察がてら、幡ヶ谷のマグロナルドにでも行こうか」

恵美「いや、何でよ……今日はもう帰してよ……休ませてよ……」

鈴乃「マグロナルド限定配信のモンスターが欲しいんだ」
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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/11(木) 00:32:48.26 ID:SKqE2bcJo
鈴乃「千穂殿、やっはろー!」

千穂「あ、鈴乃さん、遊佐さん……や、やっはろー?」

恵美「付き合わなくていいわよ千穂ちゃん」
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/11(木) 00:33:15.50 ID:SKqE2bcJo
奢りなら、と頂くことにする。
大量のジャンクフードにうんざりしながら二人してもぐもぐと処理していたところ、
店に入ってきたおじさんから笹の木をもらった魔王達が飾り付けを始めた。

千穂「笹幡七夕祭りで飾るんですよ」
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/11(木) 00:33:48.56 ID:SKqE2bcJo
鈴乃と二人で、千穂ちゃんを自宅まで送り届けることになった。
昨日は目出し帽の暴漢に襲われたばかりだ、警戒するに越したことはあるまい。

鈴乃「ちなみにさっきの笹の木が発生させた魔力が客を呼んでいたが気づいていたかエミリア?」

以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/11(木) 00:34:20.43 ID:SKqE2bcJo
呑気に言う千穂ちゃんについ叫ぶ。
いや、私としても今すぐ魔王を討伐するつもりはないが、奴が人畜無害などと認めるわけにはいかないのだ。

鈴乃「情けないぞエミリア! あなたはそれでも勇者か!」

以下略



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