62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/11(木) 14:10:49.40 ID:HZ78DO6Ro
〜伏見・本経寺〜
「先程の話ではあと10日ほどある。まずは準備じゃ、が、その前に飯じゃ」
信長は寺の前で野炊を始める。
その香りにつられ、村の者が集まる。
「なんでぇなんでぇ、なにやっとるか?」
「そなたら、こちらへこられよ。ワシは旅の料理人である。どうじゃ上手い飯を馳走しよう」
「ええんか?」
「遠慮するでない、さぁ」
信長はケンに教わった料理を振る舞う。
「こりゃ物凄く旨い!初めてじゃ」
「それは良かった。ところで、この村に、中村長兵衛という者はおられるか?」
「ん?ワシじゃが、何じゃ」
「いやな、旅先でこの村に落武者狩りをする男がおると聞いてな」
「それがお前に何か関係があるのか?」
「うむ。あと10日もすればかなりの大物がここを通る、そやつを討ち取れば銭になるぞ」
「本当か?」
「ああ、本当じゃ。見たところ、この寺の裏の小道が坂本に続く道のようだが―――」
「そうじゃ、その道が坂本への道じゃ」
「であるか。なら、暫しワシはここで待つとするか」
「で、そいつは誰なんだ?織田の者か?」
「いや―――だが名前は知らぬ」
「何でもいいわ、銭になるなら」
「で、あるな。当日まではワシがここで馳走するので、来られよ」
「おう。おめぇいいやつだな」
「であるか。はっはっは!だが、材料は持ち寄れよ?」
「野菜や魚なら幾らでもあるでよ!」
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