過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part4
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4: ◆n8e7PTy/8c[sage]
2013/07/11(木) 15:37:54.27 ID:jhoAHeXh0
橘ありすは自身の名前にコンプレックスを持っている。その要因としては同級生にからかわれるという側面もあるだろうが「橘」という名字に対して合わないと言う事が彼女の中で占める大部分だ。

しかしありすはその名前を嫌悪しているわけでもない、なぜならありすという名前が彼女と親を繋ぐ唯一の記憶だからだ。

ありすは物心がつく前からとある田舎町の橘という老夫婦の養子として育ってきた。養父母が言うには「段ボールに『拾ってください、名前はありすです。』と書いてあったから拾ってきた。」というが当時のありすにも(嘘だな)と感じられた。

しかし、ありすという名前を両親が付けたのは本当らしくその名前で呼ばれるたびにありすは両親とのつながりと「なぜ両親は自分を手放したのか」という感情が混ざりあい、苦手意識を持ってしまうのである。

「あの日」後も(彼女自身は)特に変わりもなく暮らしていた。

学校がそれなりの長期休暇に入り寮から橘家に帰省して何日か経ったある日、養父母が結婚記念日なのでありすは「家事は寮生活で大体学びましたので大丈夫です、ごゆっくりどうぞ!」半ば無理やり2人っきりで出かけさせた。

家に一人となったありすは養父母が何時もいる部屋に行き辺りを物色し始めた、両親の情報が少しでも無いか探しているのである。

小1時間ほど経ってありすは押入れの奥に大事そうに保管されているものを見つける。それは今世間で出回っているタブレット…少なくとも外見はそれに近いものであった。

そんな最近のものがこんな田舎に、そして何年も放置されていたかの様に埃をかぶっている事に強烈な違和感を覚えながらもよく確認するため埃を掃おうとディスプレイに手を触れた瞬間それは起動した。



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