115:ルカ(お題:妾の産んだ女の子と本妻の産んだ男の子) 1/6 ◆/xGGSe0F/E[saga sage]
2013/07/25(木) 18:06:54.30 ID:lYHSJ4eN0
こう言ってしまうと様々な人から反感を買うかもしれないが、僕の家はお金持ちだ。もちろん僕がそう望んで生まれたわけではないし、お金持
ちだと言うことは、それだけで幸せだとは限らない。むしろ金持ちの家に生まれると、様々な束縛を受けることもある。例えば僕は自由に買い物
をすることを許されていない。欲しい物を言えば、たいていの物は手に入るが、例えばエロ本なんかは買って貰えない。と言うかそれが欲しいと
言う事すら言い出せない。僕が何かを欲しがる時、僕は母さんにそれを要求しなければならない。母さんに要求してそれが認められれば、次の日
には望んだものが僕の手に入っている。だがエロ本は手に入らない。と言うか、高校生にもなってエロ本すら自分で買えないって言うのはかなり
の不幸だと思う。別にエロ本でなくともいい。パソコンのエロサイトでもいい。でも僕のパソコンのネットワークは常に親父たちに監視されてい
る。だからエロサイトでも見ようものなら、僕の独房行きは確定だ。独房と言うのは、我が家の地下にある、コンクリート打ちっぱなしの冷たい
部屋の事だ。正に牢屋のごとき空間で、そこには簡易のベッドと、トイレなどの最低限の品しか置かれていない。そこは両親たちには反省部屋と
呼ばれていて、仕事をミスしたメイド・執事や僕ら子供がいけないことをした時に、お仕置きとして閉じ込められる部屋なのだ。本当にそこは糞
みたいな部屋だ。自分の息子を牢獄に閉じ込める馬鹿がどこにいる? その両親の歪んだ教育思想が、その部屋には撒き散らされているような感じ
がして、僕は出来ればあんな場所は二度と入りたくはないと思っている。
僕自身は二度と入りたいとは思わないが、僕は割とその部屋に行くことが多い。別に悪いことばかりして閉じ込められていると言う事ではなくて、
その独房によく閉じ込められている人物に会いに行くことが目的だ。僕自身は独房に閉じ込められない様に、何とか親父たちの目を欺いて、彼らに
良い印象を与えるように生きている。
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