過去ログ - 文才ないけど小説かく(実験)4
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60:組長(お題:二代目)4/4
2013/07/18(木) 22:01:37.71 ID:/9FKMm/Go
「阪本さん!」
「うおわ!」
二度目の突然の声に振り向くと今度は横山がいた。いや、横山以外にも若いのが大勢いる。
「なんだお前ら! 中村んとこ行ったんじゃないのか!」
「いや、もうけりがつきまして、速攻帰って来ました」
「そ、そうか」
「それで親父は!」
俺は振り返った。死にかけのじいさんは目を思い切り見開いていた。
「親父!」
若い連中がベッドの周りに集まる。
「に、二代目は……」
え?
「二代目は……倉田……」
ピーと言う長い電子音が病室に響いた。
「親父さあああああん!!」
横山が叫ぶ。親父は絶命した。最後に「二代目は倉田」と言い放って。
横山が親父の体を揺するのを俺はぼんやりと見ていた。俺の今までの、努力、苦労、そんなものが走馬灯のように頭のなかを駆け巡っていた。そのために、横山がなにか言ったことにも気づかなかった。
「あれ、なんか枕の下に封筒がありますよ!」


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