952:私たちの台所 6/6 (お題:隠し味) ◆p4MI6fJnv2[sage saga]
2014/01/06(月) 02:14:39.32 ID:0WwRA8qdo
ら伝わる感触がとても心地いい。ざらざらとしていて、つるつるとしている。空気も水も、
心臓が震えるほどに冷たいが、私はこの研いでいる感触がとても好きだ。
「ん……んん……」台所の隅からうめき声がしている。
「大丈夫、そんなに怯えないで」私は包丁を研ぎながら、豚肉のように紐で縛られた男を
ちらりと見て言った。「すぐに終わるから」
(了)
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