過去ログ - ミュウツー『……これは、逆襲だ』
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850: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2014/05/14(水) 23:49:40.42 ID:sqq1Nyjzo

アロエ「質問は、あとで受け付けます」

ミュウツー『わかった』

アロエ「先生への返事は『はい』です。わかりましたか」

ミュウツー『わかっ……はい』

アロエ「よろしい」


こんなものは、滑稽な小芝居だ。

極めて質の悪い、人間の慣習の模倣にすぎない。

そう断じたにも関わらず、この空間にはむしろ相応しいとさえ思えた。

自分でも、それが不思議でならない。


アロエ「あの人たちは、本当にいいコンビだったんだよ」

アロエ「ポケモンバトルもやたら強かった」

ミュウツー『……』

アロエ「キミがキミの立場で、ポケモンバトルそのものをどう感じるかは別として、だけどね」


人間がポケモンを従えること。

そして戦いに使うこと。

道具にすること。

つまり、消費すること。


その是非を問い質したいのはやまやまだった。

だが今この瞬間、この場はそんなことを争点にするためにあるわけではない。

それは自分でもよくわかっているつもりだ。

だから疑問を持ったとしても、ひとまずは黙って聴くことにした。

言葉を使わずにそれを示すため、ミュウツーは軽く頷いてみせる。


アロエ「でもある時、そのポケモンが死んでしまった」

ミュウツー『……』

アロエ「もちろん……バトルで死なせたわけじゃないよ」

アロエ「病気」


そう言いながら、アロエは小さく肩を竦める。

そのしぐさの意味は、ミュウツーにもよくわからない。




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