過去ログ - ミュウツー『……これは、逆襲だ』
↓ 1- 覧 板 20
850: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2014/05/14(水) 23:49:40.42 ID:sqq1Nyjzo
アロエ「質問は、あとで受け付けます」
ミュウツー『わかった』
アロエ「先生への返事は『はい』です。わかりましたか」
ミュウツー『わかっ……はい』
アロエ「よろしい」
こんなものは、滑稽な小芝居だ。
極めて質の悪い、人間の慣習の模倣にすぎない。
そう断じたにも関わらず、この空間にはむしろ相応しいとさえ思えた。
自分でも、それが不思議でならない。
アロエ「あの人たちは、本当にいいコンビだったんだよ」
アロエ「ポケモンバトルもやたら強かった」
ミュウツー『……』
アロエ「キミがキミの立場で、ポケモンバトルそのものをどう感じるかは別として、だけどね」
人間がポケモンを従えること。
そして戦いに使うこと。
道具にすること。
つまり、消費すること。
その是非を問い質したいのはやまやまだった。
だが今この瞬間、この場はそんなことを争点にするためにあるわけではない。
それは自分でもよくわかっているつもりだ。
だから疑問を持ったとしても、ひとまずは黙って聴くことにした。
言葉を使わずにそれを示すため、ミュウツーは軽く頷いてみせる。
アロエ「でもある時、そのポケモンが死んでしまった」
ミュウツー『……』
アロエ「もちろん……バトルで死なせたわけじゃないよ」
アロエ「病気」
そう言いながら、アロエは小さく肩を竦める。
そのしぐさの意味は、ミュウツーにもよくわからない。
1002Res/839.71 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。