過去ログ - ミュウツー『……これは、逆襲だ』
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851: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2014/05/14(水) 23:50:33.08 ID:sqq1Nyjzo
アロエ「……その人は相棒の死を悼み、なにより心から悲しんだ」
ミュウツー『それは、お前自身の……あ、いや、あとでいい』
アロエ「……」
アロエ「これはあくまで、あたしの知り合いの話」
アロエ「あの人が大切にしているポケモンは、そりゃあ他にもたくさんいたけど」
アロエ「それでも、死んでしまったその子の“かわり”にはならなかった」
アロエ「……他の子たちを“かわり”にするつもりなんて、はじめからなかっただろうけどね」
アロエ「話はここまでだよ」
アロエ「質問は挙手すること……あ、挙手って、わかる?」
高らかに宣言され、ミュウツーは思わず背筋を伸ばした。
それから少し考え、おずおずと腕を持ち上げて挙手を示す。
手を掲げたことで、シーツの隙間からうっすらと風が吹き込む。
自分の姿が相手に見えてしまいそうだった。
ミュウツー『貴様は今、その話に出てくるニンゲンが貴様自身では“ない”と言った』
アロエ「うん」
ミュウツー『ならば、その……話に出てきたニンゲンは、今どこでどうしている?』
ミュウツー『今も、残ったポケモンを引き連れて、どこかで戦わせているのか?』
アロエ「そうねぇ……ポケモンバトルは、相変わらずやってると思うよ」
アロエ「でも、どこにいるんだかねぇ」
ミュウツー『行方不明……なのか?』
アロエ「あはは、そう言っちゃうと身も蓋もないなぁ」
女は即答し、それから苦笑いしている。
アロエ「……旅に出ちゃったのよ、その人」
ミュウツー『……旅?』
アロエ「そう。本来、携わってたこともひと休みにして、旅に出た」
アロエ「レンブも、ロクでもない師匠なんか持って苦労するわね」
ミュウツー『……レンブ?』
また、耳慣れない単語が出現した。
どうやら、人名のようだが。
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