過去ログ - ミュウツー『……これは、逆襲だ』
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869: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2014/05/15(木) 00:14:27.00 ID:bkaD2x5po
ミュウツー『厚意は受け取っておく』
アロエ「それはそれは、どうも」
ミュウツー『……たとえニンゲンからとはいえ、何かしてくれようという意思を無下にしようとは思わない』
ミュウツー(“最近の私は”……だが)
ミュウツー『だが……なんというか』
ミュウツー『……どう言ったものか、自分でもよくわからないのだが……』
ミュウツー『何もかもニンゲンに奪われてしまうのは、好かない』
アロエは一瞬、厳しい目をする。
ミュウツーが放った言葉の意味を考え、深い溜息をつく。
そして、深刻な笑顔のまま、アロエは優しい声音で言った。
アロエ「今ので、キミの気持ちはよくわかったよ」
アロエ「あたしは……あたしたちは、その気持ちを理解した上で、出来ることをしたい」
ミュウツー『感謝する』
ミュウツー『そろそろ……帰ろうと思う』
アロエ「そうだね、お友達のところに帰ってやんな」
ミュウツー『この袋の中身は……また借りていいのだな』
アロエ「うん、いいよ」
ミュウツー『それから、さきほどお前が出そうとした本は……』
アロエ「ああ、この図鑑?」
ミュウツー『やはり図鑑なのか』
アロエ「見たいの?」
ミュウツー『……その……』
アロエ「ん?」
ミュウツー『次にここに来た時、借りて来てほしいと頼まれていた』
アロエ「なんで、そんなに言いにくそうなの」
ミュウツー『……なぜだろうな』
アロエがにやにやと笑っているように見えた。
自分でも、なぜ言いにくいのかはよくわからない。
照れくさい、という表現が一番近いように思う。
なぜ照れくさいのか、を考える。
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