過去ログ - ミュウツー『……これは、逆襲だ』
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926: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2014/07/22(火) 22:14:23.59 ID:aMV/BRFao
ジュプトル「おまえは、うれしいんだ」
チュリネ「えー……ジュプトルちゃんは ちがうの?」
ジュプトル「ううーん……どうかなあ、わかんない」
ジュプトル「おまえが うれしいのは、わかるけど」
チュリネ「うん!」
ジュプトル「まあ、でも……あんまり。おまえは?」
ダゲキ「……わからない……と、おもう、たぶん」
ふたりは納得しきれないようだった。
話としてはわからなくもないし、小さなチュリネが『同じ』であることに執着するのも理解できる。
だが、実感や共感は持てないようだ。
あいにくと、ミュウツーもその点に関しては、ふたりと同意見だった。
ジュプトル「……で、グレッグル は、てがみ、もらったこと あるの?」
ミュウツー『さあな』
ミュウツー『明文化は、されていないが……まあ、そういう可能性もある』
チュリネ「おてがみ 『もらう』の、いいなあって、ガママルちゃんは、おもった!」
ジュプトル「そーなの?」
ミュウツー『どうかな』
チュリネ「えぇーっ!」
絵本に込められた本当の意図など、この場にいる誰ひとりとして正確にはわからない。
自分たちには思いもよらぬ部分に、物語の本質が描かれているのかしれない。
“人間ならば”、それを当然のこととして理解できるものなのだろうか。
ミュウツー(とはいえ、実際に聞いて、こいつが感じたことは、それだったわけだ)
彼女にとっては彼の心理こそが、自分自身を投影できる部分だったのだろう。
それを指して、『本質を理解できていない』と切り捨てることはできない。
ミュウツー『お前がそう思ったのなら、そうなのだろう』
チュリネ「そうなの? チュリネ、せいかい?」
ミュウツー『……それは、どうかわからないが』
チュリネ「えーっ! ずるい!」
ミュウツー『そう言われても、これは正解の用意されている問題ではないからな』
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