過去ログ - 京介「ただいま」 桐乃「おかえり」
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764: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/26(金) 13:11:47.84 ID:wpY9u+d00
桐乃「え? 終わり?」
それはどうやら、俺だけだったらしい。
京介「……まだお前を褒めなきゃいけねえの?」
765: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/26(金) 13:12:21.80 ID:wpY9u+d00
京介「じゃあ、一日一回桐乃は俺に好きだって言わなきゃいけないルール知ってるか?」
桐乃「そんなの知らないし、知りたくもないっつーの」
ふいっと顔を逸らす桐乃を見て、昔の面影をちょっとだけ感じる。
766: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/26(金) 13:12:49.22 ID:wpY9u+d00
桐乃「もう? まだ全然楽しめてないんですケドぉ」
京介「いいからいいから、ほら。 早く行くぞ」
桐乃「……京介がそーゆうなら、別に良いケド」
767: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/26(金) 13:13:21.90 ID:wpY9u+d00
桐乃「持ってきてるなら、先に言えば良いじゃん……」
俺は密かに花火を持ってきていて、旅館のすぐ横にあった空き地で二人で花火をしようと声を掛けたのだ。 んで今、桐乃は片手で花火を見ながら、そんなことを呟いていた。
京介「あ、京介花火持って来てくれたんだ。 さすがあたしの彼氏っ! 超格好良い! ってことか?」
768: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/26(金) 13:13:48.01 ID:wpY9u+d00
や、やめよう。 今、これ以上桐乃の考えを予想していたら全て当たってしまいそうで、若干気まずくなりそうだし。
京介「俺が馬鹿なのは分かったから花火振り回すのやめようぜ!? 普通に危ないから!!」
明言しておくと、俺の心配度的には桐乃9の俺1って割合。 お前の綺麗な肌が火傷でもしたらどうすんだ! へへへ。
769: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/26(金) 13:14:13.29 ID:wpY9u+d00
京介「変なことって言うけど、俺は言わないだけで頭の中でもっと変なこと考えてるかもしれないぜ? 桐乃さんよ」
桐乃「は、はぁ!? キモッ!」
京介「んだよ。 これでもお前の兄貴だぞ」
770: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/26(金) 13:14:49.48 ID:wpY9u+d00
京介「……うーん」
京介「桐乃は今日も綺麗だな。 肌を舐めまわしたいくらいだぜ。 とか?」
桐乃「……それはちょっとマジメにキモいかも」
771: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/26(金) 13:16:18.21 ID:wpY9u+d00
ショックだぜ。 一度本気だと思われていたしな。
てか、ドン引きじゃなくて「ちょっと」なんだな。 そんな突っ込みはしねえけど。
桐乃「あはは。 だってぇ、妹に結婚してくれってゆうくらい変態じゃん?」
772: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/26(金) 13:16:51.10 ID:wpY9u+d00
桐乃「多分、京介が思ってるのとはちょっと違うかな。 あたしが言ってるのは」
桐乃は線香花火に火を点け、言葉を続ける。 パチパチと火花を散らすそれを見ながら。
桐乃「……あたしはね、京介。 その初めての台詞をあたしに言ってくれたのが、嬉しかった」
773: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/26(金) 13:17:22.83 ID:wpY9u+d00
こいつは急にこういうことを言うからな。 聞く俺側からしたら恥ずかしいし、照れるし、まあ、嬉しいんだけどさ。
京介「桐乃」
俺は桐乃のすぐ隣にしゃがみ込み、同じように線香花火に火を点け、話し掛ける。
774: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/26(金) 13:17:58.91 ID:wpY9u+d00
京介「俺はお前のことをずっと知ってて、お前も俺のことをずっと知ってる。 お前は俺のたった一人の妹で、一緒に居た時間は誰にも負けねえよ。 そんで今は」
京介「俺が初めて一生一緒に居たいって思った奴で、俺が初めてこいつのことだけは他の全てを捨てても守ってやりたいって思った奴で、俺が初めて絶対に幸せにしてやりたいって思った奴だ」
京介「それじゃ、駄目か?」
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