過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」短編集
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32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/13(土) 19:23:23.19 ID:OcKQEmd6o
彼が怪訝な顔をする。

真奥「何だそれ? なんか大事なことか?」

恵美「別に、ちょっとした遊びよ。深い意味はないわ」

そう言うと、少し考える様子を見せる。

真奥「……まぁ、聖剣で斬られてたんじゃねぇか? 思えば結構危ない橋渡ってたんだな、俺」

恵美「どうかしら、当時の私にはエンテ・イスラに帰るあてもなかったし、うかつに聖法気は使わなかったかも」

真奥「だったら様子見で……あ、そしたら漆原とオルバが来るのか。そうすると……」

恵美「とりあえず魔力のないあなたより、あいつらを優先して倒すかもね」

真奥「じゃああんまり今と変わんねぇのか」

"私"は、そうしたのだろうか。
この日本で働く貞夫の姿と"魔王サタン"とのギャップに悩んでいるうちに、勇者と魔王を狙う別口の敵が現れる。
そうなれば、否応なしに貞夫と共闘することになるかもしれない。
だとしたら今の私と結果は大差ない。が――

恵美「全然違うわよ。だって私は貞夫が魔王と知らなかったから、最初から好きになったんだもの」

恵美「知ってたら多分、共闘はしても仲良くなんてしてない。そんなときにこの子が来たらどうなるのかなって」


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