132: ◆m7QL2KBO9Y[saga]
2013/07/28(日) 22:44:14.50 ID:H4pbzEV60
「確かに、俺は今までお前のことなんて知らなかった。だから、ちょっと前の俺なら、お前のことなんて置いてったかもな」
「だがよ」
一度言葉を区切り、
「今の俺はお前のことを知っちまった。知っちまったもんは、無かったことになんかできねえよ」
「兄貴も、大将も、曲識の兄ちゃんも。皆背負ってる物を、俺だけ捨てるなんてこと、俺はしねえよ。やっと、お前が俺の内にいることを、知れたんだからな」
人識はそう言った。
『なるほどな。捨てたくないのはどうやら我ではなく、家族との共通点の方らしい』
「うっせえよ」
156Res/79.89 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。