過去ログ - 薫「魔法少女?」まどか「超能力者?」
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168:EPI「トラスト ミー」3 ◆X/Lv.1Xswo[saga]
2013/10/14(月) 23:21:35.70 ID:RP3bLdmr0


美樹さやかは屋上が好きだ。

特に昼休みに屋上で空を眺めながら弁当を食べたり昼寝をしたりするのが好きだ。

見滝原中学校でもよく昼休みを屋上で過ごしたものだった。

そしてそれは、ここバベル本部に来ても変わらない。

今日もさやかは屋上に来て、その中でもひときわ高い階段部屋の上に寝転がる。

中学校から見る見滝原の空も、バベル本部から見る東京の空もあまり違いはない。

違うのは、最近はまどかと時間帯が合わないために一人で屋上に来ることが
多くなったことだった。

「――の、バカヤローッ!」

のんびりと仰向けになって空を眺めるさやかの耳に、そんなのどかな気分には
につかわしくない叫び声が入ってきた。

何事かと思い、さやかは下をのぞきこんだ。

そこには短めのポニーテールの少女が居て、大きなシャチフロートと戯れている。

いや、戯れているという表現はこの光景を表現するにはかわいらし過ぎた。

「あんの、陰険メガネ男に、色ボケセクハラドクター、それに、妖怪ババア!
私のせいでもないのにみんなして好き勝手言ってくれんじゃないわよ!」

少女はシャチフロートに体重を乗せた渾身のエルボーをぶつけ、
さらにそのまま掴んでスープレックスをかました。

(うっわー、コンクリでスープレックス失敗したら大怪我しかねないのに
よくやるなぁ)

さやかは少女の気迫に驚くよりも先にそんなところに内心ツッコンだ。

「あ」

スープレックスを決めた体勢がたまたま階段部屋の上に向いて、少女はかたまった。

その視線の先にさやかが――少女にとって見知らぬ人間がいたからだろう。

「ププッ」

どうしようと戸惑う少女に対し、さやかは小バカにしたような笑いをして見せた。

「妖怪ババアとか陰険メガネとか誰のことかなぁ?」

「え、あ、ちょ、タンマ! 今のは見なかったことにして! ね、お願い!」

あわててポニーテールの少女はさやかに頭を下げる。


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