85: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 19:03:58.54 ID:EnRHzSex0
「もしもし。お前かよ。どうした。あけおめだな。あけおめ」
「あけまして、おめでとうございます。声が聞きたくなって」
「ガキくせえな」と言った後、先生はすぐに優しい声音になっていた。
それに気付いて笑うと「笑ってんじゃねえよ」と、先生も笑っていた。
「ま、そんな時もあるわな。遠慮せずにかけてこい。いつでも出るぞ」
「はい。先生は、調子はどうかな。仕事に追われてる感じなのかな?」
「お前も言葉遣いが変だぞ。敬語になったり忙しいやつだな。本当に」
「ええと。尊敬してるんですけど、先生の言葉通りに喋ろうとすると」
「そうかよ。どうでもいいが。あたしは、やること、ほとんどねえぞ」
そうなのか。受験前だし、やることは多いのではないのだろうか。
とは言っても、次に集まる頃には、教室には半分も居ないだろう。
「暇なら、ゲームとかどうですか。面白いですよ。オススメします」
「あとは、そうですねえ。神社へ参拝とか。お礼参り。じゃないや」
「お前がら悪いな。あたしの事言えねえぞ。それに神は信じてない」
「そうですか。僕は、信じちゃってた」
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