過去ログ - 妖夢「これがソードアート・オンラインですか」
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124:三度目の正直[saga]
2013/07/15(月) 15:57:16.11 ID:yDP7SWGp0
キリト「おまえの事情は知りようがないけど、人の地位や不幸を利用しようとしていたことだけは分かる。
    さらに運営資金の使い込みまで行うとは、須郷、おまえは悪だ」

チルノ「悪か! こいつは悪いやつなんだな!」

ユイ「私の会話分析でも、この人は悪人だという結果が出ています。
   おまけに自分から勝手にネタバレして不利な状況を作ってるように、精神の均衡を失っています。
   話が通じなさそうですから、さっさとやっつけましょう! ――きゃあ」

チルノ「ユイが消えた! おっさん、ユイになにをした!」

オベイロン「なぜAIごときが僕を断罪する! 僕はきみの創造主なんだぞ!
      たかがナビゲーション・ピクシーの分際で……いや、こいつは――これは、SAO!
      基幹開発者、茅場晶彦だと! なぜだ! なぜ僕のALOにまだ、
      茅場先輩の影がいるんだ! 名義はすべて書き換えたはずなのに!」

チルノ「ユイを返せおっさん! さもないと――ぐっ」

キリト「須郷、貴様! ……うぅ。これは、超重力か」

オベイロン「未実装の重力魔法だよ。脆いねえ。いくら強がろうとも、神たる僕の操作ひとつでこのザマさ。
      そう、僕はALOの絶対君主で、最高の支配者なのさ。もう君たちは帰さないよ。
      ここで朽ちてもらう。死人に口なしってね。きゃーっはっはっは!」

キリト「アミュスフィアはナーヴギアとは違う。そんな機能はないぞ」

オベイロン「ちっちっち、甘いねえ君は。出来ることもあるんだよねえ。
      たとえばさぁ、精神を崩壊させたら、殺したのとおなじ効果があるだろう?
      とりあえず英雄くんと、そこのおちびさんの自力ログアウトは不可能にしておいたよ。
      外から無理矢理起こされる前に、どうやって料理しようかなあ」

チルノ「こいつ悪いやつだ! とんでもなく悪いやつだ!」

キリト「貴様ぁ! こんなことをして……ぐはあぁ。な、なぜ腹を蹴られて」

オベイロン「驚いてるかい? そうだろうな。なぜ痛いのかって顔をしてるね?
      傑作だよその表情。きゃーはっはっは! もちろん痛覚を再現したからだよ。
      ペインアブソーバーの抑制レベルを下げたのさ!
      素晴らしいねえ、あらゆる感覚を操作できる神の手!」

キリト「てめえ……」

オベイロン「こうやって痛めつけて、徹底的に仕返しをしたら、いくら英雄といえども、
      心は折れて、精神もやられてしまうだろうよ。だってSAOは、どれだけ敵に斬られようとも、
      潰されようとも、飛ばされようとも、痛みを感じないヤワい世界だからねえ。だが!」

キリト「それは俺の剣――なにを……が!」

チルノ「キリト!」

オベイロン「僕みたいな非力な男が剣を突き刺しただけで、ほらっ!
      簡単に苦痛でのたうち回る! そうなんだよ和人くん。きみは英雄といっても、
      あ・く・ま・で・も、ゲームの世界での勇者だったんだ。どうだい、本物の傷みというものは」

キリト「……きさま。こんなことをして、いいと思ってるのか」

オベイロン「あーっはっはっ! いくら強がろうとも、顔がウソを付いてないよ。
      痛いよ〜痛いよ〜、助けて〜って言ってる。ほら和人くん、僕に頼みたまえ。
      どうか背中の剣を抜いてくださいってな!」

チルノ「おい卑怯だぞ変なおっさん!」

オベイロン「黙ってろガキが。言動が幼いからゲーム機の登録情報を覗いてみたらまさかの九歳って、
      どこまでふざけてるんだ。僕はね、ガキが大嫌いなんだよ。バカだし、愚かだし、煩いし、鬱陶しい。
      小さいからといって、僕がきみに手を挙げることができないって思ってないかい?
      きみにも知られてしまったからには、この和人くんとおなじように、
      心を砕くことにするから、おとなしく料理の順番を待ってるんだな」

チルノ「くそう――あたいは最強なのに」

謎の声『……そうか、きみは最強なのか』

チルノ「え? 誰?」

謎の声『しー、気付かれる。これはきみにしか聞こえていない。小さな声でいい』

チルノ「……誰だ」

カヤバ『私は茅場晶彦――の、残留思念みたいなものだ。非科学的な物言いになるが』


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