過去ログ - 妖夢「これがソードアート・オンラインですか」
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三度目の正直
[saga]
2013/07/15(月) 15:55:51.80 ID:yDP7SWGp0
●世界樹
キリト「なんてこった……どこにも空中都市なんてない。ここはもう、ほとんど頂上のはずなのに」
チルノ「いくら歩いても、枝と葉っぱしかないね」
ユイ「アルフらしき、NPCの反応もありません。皆無です。不自然です」
キリト「とにかく写真だ。証拠を片っ端から写すぞ」
チルノ「わあい。悪を暴くんだ」
オベイロン「――困るなあ、いきなりそんなことをされたら」
キリト「誰だ!」
チルノ「くどくて変な顔、変な顔のおっさんだ」
オベイロン「僕の名は妖精王オベイロン。きみたちが崇める、この世界の支配者だよ。
正規の手段を踏まずに世界樹に侵入してくるなんて、オイタが過ぎたね。
これはスプリガンとウンディーネに、きついペナルティを与えないといけないなぁ」
チルノ「ここまで攻略したぞ。アルフに転生させろ。あたいはずっと空を飛ぶんだ!」
オベイロン「いや、これは不正な手段だ。だから悪い子にはアルフの町も、謁見の間も見えないんだよ」
キリト「それは理屈としておかしい。あの試練は、あくまでも世界樹の上へと転移する手段にすぎない
――そういう設定で、個別の事象のはずだ。俺たちは方法こそ違えども、
きちんと実現可能なルールの範囲内で、フェアネスに則ってここまでやって来た」
オベイロン「残念だけど、想定の範囲外ってやつだよ。
うん、何事にも例外はあるんだよ。だからね、不正はいけないな」
キリト「だから不正じゃないと言っている……須郷」
チルノ「あれ、固まったぞこの変なおっさん。すごー?」
オベイロン「……そうか。そうかそうか、きみは――データを参照させて貰うよ……なるほど、
やはりまさかな、英雄くんがこんなところまで出張るとは、どこまで僕の邪魔をすれば気が済むんだい」
キリト「邪魔だと? 俺はべつにあんたの邪魔なんか」
オベイロン「どうしてSAOを、たった八ヶ月でクリアしたんだ!」
キリト「?」
オベイロン「早すぎる、あまりにも早すぎたんだよ君たちは! ヨームという謎の少女と、
桐ヶ谷和人(きりがやかずと)くん。君たちふたりのせいで、
あまりにもあの世界は早くクリアされてしまった! なんという都合の悪いことを!」
チルノ「あたいは妖夢から、良かった事だと聞いてるよ」
ユイ「その通りです。攻略が早く終わったおかげで、死んだ人が思ったより少なくて済みました」
オベイロン「良くない! おかげでどうだ、僕の計画は大幅に狂ってしまった!
実験に使うはずだった空間も、施設も人もお金も、なにもかもが無駄になってしまった。
明日奈くんまでもが僕を見捨てた! 選ばれた人間である僕をだぞ!
なにもかも失った僕には、数億円の借金しか残らなかった。終わったよ、ああ終わったんだ」
チルノ「まるで三流な悪人の告白みたい」
キリト「たしかに悪人っぽいな」
オベイロン「おいおい、絶望に染められた僕の呪詛はまだ終わってないぞぉ」
キリト「別にアルフになれなくてもいいけど、グランド・クエストの半端な実装を詫びて、
世間に謝罪するんだな。あとは誠意を見せて、クエストをきちんと完成させるんだ」
オベイロン「あーはっはっは! そんなの、無理に決まってんだろが!
このALOでアルフの町をデザインして、
アルフ転生イベントの影響と修正を全マップへと実装反映させるのに、
何千万円掛かると思ってるんだい? そんなことに使うお金があったら、
僕の借金返済に一円でも回さないといけないじゃないか。分かってないなあ君は。愚かだね」
キリト「……だめだこいつ」
オベイロン「僕はね、きみを心底から憎んでいるんだよ。
絶好の研究材料と、出世街道の足がかりとなるはずだった婚約者と、
栄光の未来を、ことごとく奪ってくれたガキが!」
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