過去ログ - 操祈「好きでこんなことやってるわけじゃないわよぉ」美琴「その、ごめん」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/15(月) 10:19:11.78 ID:cB3TxE+Go
 縦に長い菱形の口から白い雫が一滴、重力に引かれて空中に身を踊りだした。
 そのまま踊るように透明なコップに注がれた白い液体に飛び込んで、見事なミルククラウンが描かれる。

 そして、そのアップ状態の牛乳入りのコップをぐわしと掴む手。

 画面は枠を広げ細い手の持ち主が全身を顕にする。
 見事なクビレ。見事な美貌。そして見事な乳房。
 コップの底を天に向けるように牛乳を一気に飲み干し、ぷはぁ、と美味そうに息を吐けば豊かな乳房がプルンと揺れる。

 流れるテロップにはカラフルに「ムサシノ牛乳」の文字が―――

 ふわふわと空中散歩を楽しんでいるかのような飛行船に張り付いている大型液晶に映える広告を御坂美琴は見上げていた。
 場所は学園都市でも五指に入る―――「五本指」の別名を有している名門校・常盤台中学の渡り廊下である。

 常盤台中学のある「学び舎の園」は女子学校しか存在しないエリア。
 教師すらも女性しか認められないという徹底ぶりの、文字通りの女の園である。
 そして学区エリアである以上、いや学園都市内である以上そこには成長期を過ごしている人間ばかりということになる。

 「ムサシノ牛乳を飲むと巨乳になる」という都市伝説を意識していないわけがない。
 思春期の少女は自分の肉体が何のためのものかを否応にも気づかされている。とても卑怯な宣伝方法とも言える。


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