過去ログ - マミ「心の温度」
1- 20
3: ◆FLVUV.9phY[saga]
2013/07/16(火) 07:14:02.79 ID:nChpEKv8o
 力の抜けた体を引きずって、ようやくと家に帰りついた私は取り留めもなく、考える。

 分からない、本当に、分からないわ。

 あの子は、暁美さんは何を考えているのかしら。

 私に手を差し伸べる必要なんて、どこにもなかったじゃない。

 なのに、なんでなの。

 私に縛られてそれで、お終い。あとは私が死んで拘束が解けてから、魔女を倒せばそれで、済む話じゃない。

 邪魔者も消えて、グリーフシードも手に入る。一石二鳥じゃない。

 なのにどうしてなの。

 どうして、腕一本を犠牲にしてまで、私を助けに来たの。


 本当に、魔女に噛みつかれる直前に私を突き飛ばした彼女の格好には度肝を抜かれたわよ。

 というか、当然よね。右腕を肩口から綺麗に切り落とした状態で突然現れるんだもの。

 しかも、その直後に首から下、右胸から下腹部にかけてを魔女に食い破られるなんてスプラッタ、こっち側の世界でもそうそうお目にかかれるものじゃないわ。

 それでいて、私に向かって、
「早く魔女を倒してちょうだい。見誤らなければ決して後れを取るようなことはないでしょう?」
 なんて抜かすのだもの。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
17Res/9.14 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice