34:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:24:37.91 ID:4aigMyjso
私が一人で入るには若干広すぎる湯船。
二人で入るには、心もち狭い気がしないでもありませんが、今、私と珠美ちゃんは向かい合って湯船に浸かっています。
いろいろあって、少し疲れましたが、なんだかいい気持ちです。そんなふうにくつろいでいますと、
珠美「道明寺殿、その、先ほどは…なんというか、珠美なんかのために泣いて下さって…ありがとうございます…
というのもなんだか変なのですが…こう、なんと申せばよいのでしょう…とにかく、嬉しかったです…」
突然、珠美ちゃんにそんな事を言われてしまい、私はあわてて、ちょっととんちんかんな
答えを返してしまいます。
歌鈴「い、い、いえ、その、私の方こそ、それこそいろんな事情もわかってない癖に、なんだか
とても偉そうなことを申し上げてしまって…
………で、ですが、…私は、間違った事は言ってないと、思います…
…珠美ちゃんは、自分で目標を決めて、わき目もふらず一直線に進んでいきますから」
珠美「珠美は不器用ですから、そんな風にしか出来ないのです」
歌鈴「でも、とっても素敵で、大切な事で、それを自然に出来る珠美ちゃんは、すごいです」
珠美「そうでしょうか?誰もが普通に出来る事ではありませんか…?」
歌鈴「……少なくとも…私には、うまくできない、事なんです…」
急に浴室の中の湿気があがったかのように、私と珠美ちゃんの間にもやがかかります。
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