過去ログ - あずさ「運命の人って、信じますか?」
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15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/19(金) 00:36:02.35 ID:BaguKkaS0

そして、今度は、普通の女性として、愛する人の妻としての人生が始まる。


『傍に居ると約束をしたあなたは…嘘つきだね…』

でも、大丈夫…

嘘つきなんかじゃない。

彼は、ちゃんと私の気持ちに答えてくれた…

怖がることなんか、無い。

『皆さん…本当に…ありがとうございました!』







アンコールに、お約束の〈READY!!〉そして今回は〈SMOKY THRILL〉を歌い終え、私は楽屋へと戻りました。
その途中でも、スタッフの方々や関係者の方々が、私を見送ってくださいました。

楽屋へと戻ると…意外な人が、訪れました。

「…あずさ、入るぞ」

「え?!お父さん?!来てくれてたんだ!」

あの、プロデューサーさんとあいさつに行って以来、電話もしていなかった父です。

「…今日のライブ…感動した」

ぶっきらぼうな感想に、私は思わず吹き出しそうになりました。

「その、なんだ…ありがとう」

この前の件で、少し気まずいのでしょうか?でも、少しずつ、父は口を開きました。

「…あずさ。私は…その…なんだ、焼き餅を、焼いていたのだと思う。アイドルとしてのお前、娘としてのお前、その両方を持って行ってしまう彼に対して…だが、お前がこうして積み重ねてきたアイドル活動の時、いつも隣に居たのは、彼や、765プロの皆だったんだな…私は、ファンとして、そして父親として、それを送り出すのが正しい事だと思う…」

父の顔は、それまで見た事も無いほど穏やかで、優しい笑みが浮かんでいました。

「お父さん…」

「私は…お前の様な娘を持てて、幸せだった。これからは、彼と二人で、これからの人生を、歩んで行け…」

「はいっ…」

何年振りでしょうか。
私は、父の胸に飛び込みました。
あの頃は、腰のあたりにしか届かなかったのに。
父と私の目線は、ほぼ同じ。
顔には、深いしわが何本も増えて、頭も白い物が目立つようになりました。
でも、抱きしめてくれるその温かさは、変わりません。

「…今日は疲れただろう、ゆっくり休んで…また、帰ってきなさい」

その一言で、父がプロデューサーさんの事を認めてくれたんだと分かりました。




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