過去ログ - 澪「憂ちゃん、唯の真似をしてほしいんだ」
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/19(金) 11:03:13.54 ID:7lm8w+abo

澪「くぅっ、情けない……」

憂「……でも、楽しそうですね」

澪「ぁ……」

情けなさに歯噛みしていた隣で笑う憂ちゃんは、その時は憂ちゃんの笑顔をしていた。
自分が演じた光景を「楽しそう」と第三者の視点で言う憂ちゃん。
そんな憂ちゃんを見た時、なんだか私はすごく申し訳ない事をしているような気分になった。

憂「お姉ちゃん達とは、いつもこんな感じなんですか?」

澪「う、うん」

憂「よかった、上手く再現できてて」

澪「………」

その笑顔に、厭味などの悪意は一切ない。
一切ないから、逆に困る。
私は憂ちゃんにひどいことを強いているような気がして仕方ない。
でも憂ちゃんは純粋に善意で私を手伝ってくれている。
つまり、私が今やっていることを謝って中断するのは、憂ちゃんの善意を無碍にすることと同じになるし、その上その「ひどいこと」を憂ちゃんに気づかせてしまう可能性があるんだ。
だからといって、このまま続けていいとも思えない。私自身、続けられる気がしない。

そうやって何も言えず悩むだけの私に、憂ちゃんが声をかけてくれた。

憂「……あの、澪さん。そんなに落ち込まなくても……」

違うんだ、憂ちゃん。そうじゃない。
流されてしまったことを落ち込んでるんじゃなくて、私は、憂ちゃんに、

憂「楽しそうだったじゃないですか」

そう、その言葉を言わせてしまったことが、心苦しくて。
憂ちゃんの見られない光景を、憂ちゃんに演じさせた自分が、とてもひどいやつに見えて。だから……



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