過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」4
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/07/23(火) 23:44:52.19 ID:hNGXiUBs0
「そう、『樹形図の設計者』です。世界最高のスーパーコンピューター。
地球上の分子一つ一つを計算して事象を弾き出すオーバーテクノロジー。
これを使って七人全てを予測演算したんです。ただそこには一つ面白い結果が出たんですねー」
あくまでマイペース。
募る苛立ちを表すように垣根はタンタンと靴底で床を何度も叩く。
踵はつけたままつま先を上げ、下ろして床を叩く。
一定の早めのテンポで繰り返されるその動きは、垣根の心境を如実に表している。
そしてそんな様子を見ていながらも全く自分のペースを崩さない木原病理に、一層苛立ちが募っていく。
「まず一方通行。これはあなたも知っているように絶対能力者への適性が弾き出されました。
対して他の超能力者は進化の方向性が全く違うか、途中でバランスを崩して崩壊するものばかり。
ただ、一人。第二位のあなただけは違った。あなたは正しく絶対能力者への道を進んでいました」
「絶対能力者になれるのは一方通行だけだろ。おかしくねえか」
絶対能力者へ手が届くのは、垣根帝督ではなく一方通行ただ一人。
その事実に思うことがないわけではない。
だが今重要なのはそんなことではないので、ひとまず捨て置く。
「たとえばの話です。今あなたたち七人は同じ位置―――〇地点にいるとします。
一〇がゴール。そこまで行ければ絶対能力者になれます。
第七位は全く逆方向に進んでしまい、ろくに進化はしません。第六位は三辺りで完全に止まってしまう。
第五位は少しズレた方向へと進み、第四位はすぐに崩壊を起こしてしまいます。第三位は三か四か、少しだけ進んでやはり崩壊するようです。
一方通行はそのまま一〇まで直進。一方あなたは七か八までは進むことができる」
……分かりにくい。垣根は率直にそう思った。
本来たとえ話というのは物事を分かりやすく伝えるために用いるものなのだが、逆に混乱する。
勿論言いたいことは分かるが、それにしても遠回りだ。
なので垣根は木原病理の言葉から意味を理解するのではなく、脳内で自分の言葉に置き換えて理解する。
こいつは教師には向いていない、と垣根は確信した。
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