過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」4
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48: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/23(火) 23:46:23.67 ID:hNGXiUBs0
「つまり、俺は途中までは絶対能力者に至る道筋通りに成長するってことか」

そして一歩か二歩か三歩か、届かずに終わる。
そう言われると酷く複雑な気分だった。

「まぁ、そういうことです。当然他の科学者たちは一方通行だけに注目しました。
私も科学者として絶対能力者には興味津々だったのですが、同時にあなたのことも気になったんです。
一体『未元物質』はどこまで進めるのか、とね。もしかしたら想定の範囲を超えてくれるかもしれないなんて期待もありました」

「そりゃどうも」

「ですからー、『樹形図の設計者』に再演算させたんですよ。第二位の進化に関して」

『樹形図の設計者』。毎日ひっきりなしに使用申請が出されるそれを私的に使えたのは、やはり『木原』故か。
統括理事会の潮岸でさえ『木原』には怯えていた。
無理もない。権力が通用する相手ではないし、敵に回せば本当にどうなるか分からない。
一人を殺すために世界を壊しかねない連中だ。誰も止められないだろうし、止める必要もなかったのかもしれない。

「『精神的・肉体的に極限まで追い詰められること』。それが『樹形図の設計者』の結論でした。
肉体の方は最後の仕上げのようなもので、精神的にってのがかなり重要らしいです。どうやら感情の昂ぶりがキーのようでして」

「……待て。テメェまさか、」

くっくっと笑う木原病理に、垣根は一つの可能性に行き着く。
だがそれは耐え難い。もしそうだとしたら―――。
ドロドロに溶かしたコールタールのような、どうしようもなく気持ち悪いものが一滴。
まるで化学反応を起こすようにそこからジワジワと音もなく広がっていく。

「その具体的な方法を演算させてみたらですね―――」

第三位の超電磁砲。彼女が適任だったんです。
だから第三次製造計画の件も兼ねてあなたを動かした。


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