過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」4
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/07/23(火) 23:47:13.29 ID:hNGXiUBs0
木原病理は淡々とそう言った。
言葉の意味を咀嚼して脳が理解するまで、幾許かの時間が要った。
そして垣根帝督は予想が当たってしまったことを知る。
嫌な予感だけは、本当によく当たる。この現象は一体何なのだろうか。
「あなたは自分がクズであることを自覚している。
一部の人間は自分がクズであることさえ分かってませんからねぇ」
たとえば馬場芳郎。
そういう種類の下衆は確かに存在する。
「そういったものも含めてあなたの性格に適切だったんでしょうねー。
流石は『樹形図の設計者』、やってみたら結果は大成功。
よく知らない無能力者の人間が更にそれを後押ししたらしいですが……まあそれはいいでしょう。
あなたはガリガリとその温度差に精神を磨耗していった」
垣根帝督と御坂美琴。
同じなのに、違う二人。
同じ超能力者なのに、正反対の二人。
だからこそ垣根帝督は苦悩する。
そう『樹形図の設計者』は予言した。
「そして一方通行とぶつけてやれば、私の予想通りの展開になったようで。
あなたは見事更なるステージへと登った。情報が全くないので、一秒でも早くあなたを調べたいのですが」
「――――――」
つまり、何か。
『スクール』に御坂美琴を監視しろという仕事が下ったのも。
垣根帝督と御坂美琴が出会ったのも。
御坂美琴の持つ性質に当てられて精神が揺らぎ、崩壊しかけたのも。
一方通行と衝突し、敗北したのも。自分の弱さを突きつけられたのも。
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