182: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/09(月) 21:34:43.03 ID:0nmeJ36Po
「わかったわ、ありがとう、社長さん」
その所作一つとってみても、優雅さと言う物がにじみ出ている。そういえば、千秋さんは良家の子女だったな、と私は思いながら、千秋さんと社長の方を見ていた。
と、その様子を見ていた社長は、少しにやりとすると、
「しかし、Pくん。好みの子を連れてこい、と言ったわけだが、彼女のような子が君の好みだったわけだね? ふっふふ」
などと笑う。私は思わず少し身を震わせると、ほんの少しばかり社長を見据え、
『ちょっと社長、それはここで言う話では……』
少しばかりの気恥ずかしさと、ちょっとした憤りを込めて、私はそう苦言を呈す。というより、本人の目の前で言う話ではないだろう。勘弁してほしい物だ……。
「……っ!」
千秋さんは最初、何を言われたのか理解できなかったようだが、数秒おいて言葉の意味を理解し、ボッと顔を赤くして少し俯いてしまった。
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