過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part5
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32: ◆6osdZ663So[sage saga]
2013/07/27(土) 12:27:33.65 ID:tRrD29fbo
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それから野次馬達が帰ると、

『万年桜』の公園は普段と変わらない暖かな場所へと姿を戻す。

アレほど沸いた野次馬達も、肇が促すと素直に帰っていった。

何かの”鬼のまじない”を使ったのだろう。


美穂「ごめんなさいひなた、折るつもりは無かったナリ。」


少し頭を下げながら、先ほど拾った『桜花夜話』の先端を手渡すひなたん星人。


肇「いえ、あなたが謝ることじゃないですよ。」

肇「『桜花夜話』が折れてしまったのは、私の未熟さ故ですから。」

肇「・・・・・・まだまだ日本一には遠いですね、励まないと。」

『桜花夜話』を見つめて、決意するように呟く肇。


肇「まあそれに、ひなたん星人さんが何かを掴めたのなら」

肇「きっとこの子が折れたことも無駄にはなりません。」


美穂「うん、『小春日和』の特性は負のエネルギーを纏わせて、身体能力や切れ味を強化することじゃなくって。」

美穂「負のエネルギーを、自分の力として扱える人格を作り出すことが、その特性だったひなたっ☆」


ひなたん星人は自身の能力の真価について知った。

刀が集めた負のエネルギーを自在に操る技術。

負のエネルギーを肉体に纏わせ、強化するのも、刀身に纏わせ、切れ味を向上させるのも。

どちらもその技術の一部に過ぎなかった。

しかし、負のエネルギーを使って出来ることはそれだけではない。

負のエネルギーをうまく放出することで、体勢を変えないままに移動できる魔法の様な機動。

負のエネルギーをただ刀身に纏わせるだけでなく、螺旋を描くことで、さらなる攻撃力を得ること。

その様な事もできるのだと、知った。

それは確かな成長であった。


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