過去ログ - 一夏「おれ……えと、私は織斑一夏と言います」
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99:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/27(土) 02:18:20.12 ID:IUYxfxtp0

























ラウラ「――――――」

一夏「――――――っ!」

一夏「――――――むん!」ズバーン

勝負は長引かせておきながら呆気無く終わった。

確かにコピーの“ブリュンヒルデ”はどれをとっても隙のない究極の性能を示した。

しかし、一夏は知っていた。そこに決定的な弱点があったことを。


結論から言えば、
相手は確かに完璧なコピーであったが、


――――――完璧であったがゆえに敗北した。


何百回も『モンド・グロッソ』における織斑千冬の戦闘を見て目に焼き付けていた一夏は、
使用していた居合術の一の太刀が返されたことがなかったことに気づいていた。

何故それが一夏にとって最大の勝因になったのかと言えば、
それに対する返し方があったからであり、一夏は形の通りの流れるように返り討ちをしたのである。

『モンド・グロッソ』を総合優勝した織斑千冬の完璧なコピーだったからこそ、
『モンド・グロッソ』での戦闘しかコピーしていなかったからこそ、
一夏の返し刀に対応できず、一夏は容易に討ち果たせたのである。

本物が相手だったらこうはならなかっただろう。

しかし、真に驚嘆に値するのは、攻略法を知っていたにせよ、
腕部と雪片弐型だけを展開したほぼ生身の状態で、
圧倒的加速力と迫力で迫ったそれを返り討ちにさせた、
一夏の反射神経・瞬発力・空間認識力であり、それを実現させただけの超人的な身体能力である。

この“強さ”の片鱗は、彼の語られない伝説としてまことしやかに囁かれていくことだろう。




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