過去ログ - エイラ「私と付き合ってくれないか」
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19:もーん ◆/Pbzx9FKd2
2013/07/29(月) 22:48:46.38 ID:oKQyQEO70
彼女はそこまで一気に捲くし立てると、一礼してから走り去っていった。
私は、声をかけることができなかった。
動くこともできず、ただ彼女の話を聞いてるだけの木偶の坊だった。
彼女の本心を聞くことすらできなかった。
うな垂れる。
暗くて足元がよく見えない。
瞬間、首筋に冷たいモノを感じてゾクリとする。
彼女にフラれて、雨に降られて。
乾いた笑いが口から漏れる。
彼女の考えていた現実を。
私の理想は何も気付いてやれなかった。
「ごめん……」
その言葉は、本格的に振り出した雨音に消されて、彼女には届かなかった。
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