過去ログ - 渋谷凛「トライアド・プリムス、だよ」
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2013/07/30(火) 02:05:41.85 ID:3wCjAt0P0
凛「・・・で?」
スカウト「要するに。わた、僕達・・・俺達に全部任せて、思いっきりやれば、必ず成功する、ってこと。保証、だよ。」
凛「どうしてそんなことが言えるの?会ったばかりで」
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2013/07/30(火) 02:06:22.11 ID:3wCjAt0P0
凛「・・・はじめて?」
スカウト「いや、スカウトとして、とかじゃなくて、生きてきて、さ。はじめてこういう目をする人がいるんだな、って。」
スカウト「俺もこの業界に入って、もちろん、浅いからなんとも言えないんだけど、たぶん芸能界でもこんな目をした人はいない」
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2013/07/30(火) 02:06:47.74 ID:3wCjAt0P0
スカウト「・・・だから、まあ、ちょっとわかりやすかったよ。」
凛「・・・ん?誉められてたんじゃなかったの、私、っていうか質問に・・・」
スカウト「誉められるの、苦手だろ。」
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2013/07/30(火) 02:07:13.40 ID:3wCjAt0P0
スカウト「で、さ、とうぜん君は、自分の顔の良さだって自覚してると思うんだよね」
スカウト「でもそれは、自分の努力で手に入れたものじゃない。勝手に生まれ持ったものだ、って思ってる。」
スカウト「むしろそんなのを誉められても、嬉しくない。本当の私を見てないじゃん!・・・そんなとこだろ」
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2013/07/30(火) 02:07:41.64 ID:3wCjAt0P0
スカウト「・・・口ぶりから見て、スカウトされ慣れてるのははっきりとわかった」
スカウト「けど、適当に応対するんじゃなくて。スマホもしまい、相手の目を見てはっきりと断るんだ。」
スカウト「私は顔だけの女じゃありません、顔だけで生きようとする女でもありません、とでも言うかのように。」
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2013/07/30(火) 02:08:33.22 ID:3wCjAt0P0
凛「・・・それで、なに?目や声を聞いた時の、私が自信、なり、確信がある人だという予感」
凛「っていうのを、話してみて、そっちが確信しちゃった、って訳?」
凛「・・・すごいね。きっとアンタのスカウトは天職、だよ」
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2013/07/30(火) 02:09:02.91 ID:3wCjAt0P0
スカウト「そして、その顔にあわせて、衣装を着せる。その顔にあわせて、曲もつくる。その顔に合わせた仕事をする。」
スカウト「そうして、顔はひとびとの"イメージ"になってゆく。その戦略、未来を作り出すのは俺達、そして・・・」
スカウト「・・・今更だけど、君の名前を聞いてなかった、ね。お名前は?」
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2013/07/30(火) 02:09:55.14 ID:3wCjAt0P0
スカウト「やれるんだな。後戻りなんかさせないぞ、後戻りしたら渋谷凛、が粉々にぶっ壊れるぞ。」
凛「わかってる。」
スカウト「今日みたいに平然と渋谷をぶらぶらしたりするのも難しくなるぞ、平和な日常とはすこしの長いお別れだ。」
以下略
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2013/07/30(火) 02:10:23.38 ID:3wCjAt0P0
――――春、渋谷、CGプロにて
凛「・・・失礼します。」
千川ちひろ「あ、いらっしゃい。渋谷、凛ちゃんね?待ってましたよ。」
以下略
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2013/07/30(火) 02:10:55.61 ID:3wCjAt0P0
その1おわり
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