過去ログ - 京介「おかえり」 桐乃「ただいま」
↓ 1- 覧 板 20
20: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/01(木) 13:02:40.21 ID:dvH6gEG70
京介「……あいつ、今何してんだろ」
窓の外を眺めてそんな事を思いながら、携帯を開く。
昨日の朝のメール以来、桐乃からの連絡は無い。 それはつまりあいつは向こうで楽しくやっているからだろうし、俺から連絡してそれを邪魔してしまうのも気が引ける。
21: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/01(木) 13:03:10.46 ID:dvH6gEG70
あやせ「桐乃ー。 もうすぐご飯だけど、何してるの?」
部屋でくつろいでいたところ、あやせが話しかけてきた。 ちなみにあやせとは同室。 当たり前だケド。
桐乃「う、ううん。 何でもない!」
22: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/01(木) 13:03:36.64 ID:dvH6gEG70
むう。 考えたら余計にムカついてきた。 いきなり電話してやろうかな? でも、それはそれでなんか負けた気分だし……。
あやせ「……お兄さんから、連絡来た?」
あやせは心配そうに、そう言う。
23: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/01(木) 13:04:03.87 ID:dvH6gEG70
桐乃「あ、あたしは大丈夫だって。 別にそのくらい」
そうそう。 あたしはそんな依存なんてしてないし。 たった数日会えないくらいで、だしね。
あやせ「桐乃がそう言うなら、良いけど……」
24: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/01(木) 13:04:33.04 ID:dvH6gEG70
「今日は一緒に遊んでくれてありがとう。 また遊ぼうね、お兄ちゃん♪」
画面の中には笑顔で手を振るキャラクター。 俺はそんなキャラクターを無機質とも呼べる感情で眺めていた。
桐乃が置いていったエロゲーをやっていた(修学旅行にまでエロゲーを持って行こうとしたら、さすがに止めるけど)訳だが、どうにも暇潰しにすらならない。
25: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/01(木) 13:05:00.44 ID:dvH6gEG70
何故か。
やっべえ。
今更気付いた。
26: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/01(木) 13:05:33.39 ID:dvH6gEG70
京介「……桐乃」
呟いても、返事をする奴は今居ない。 虚しく、部屋の中にその声は消えて行く。
なんだよ、くそ。
27: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/01(木) 13:06:53.98 ID:dvH6gEG70
……時刻は22時。 いつの間にか、俺は桐乃に電話を掛けていた。
コール音一回目。 あいつはやはり、すぐに電話に出る。
京介「……桐乃か?」
28: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/01(木) 13:07:28.42 ID:dvH6gEG70
京介「わ、わりい。 なんていうか……な」
「え〜? もしかしてあたしの声聞きたかったとかぁ? ひひ。 シスコン」
京介「……そうだよ。 お前の声が聞きたかった」
29: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/01(木) 13:07:56.90 ID:dvH6gEG70
京介「な、なんだよ?」
「あ、あたし……今、チョー忙しいところを時間作って、少しなら話せるようにしたんですケドぉ」
「なのにもう切るとかぁ〜。 マジで言ってるの〜?」
30: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/01(木) 13:08:23.46 ID:dvH6gEG70
な、なんだ……一人でなんか盛り上がってるな、こいつ。
京介「で、そっちはどうよ? 楽しいか?」
「……まぁまぁかな? でもまだ家でエロゲーやってた方がマシかも」
1002Res/362.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。