過去ログ - 京介「おかえり」 桐乃「ただいま」
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602: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/12(月) 13:46:51.33 ID:lqFxGtDE0
桐乃「そか……あはは。 なら良かった」
それからは二人で話しながら、夜景を見ながらの食事。 クリスマス当日となると予約を取るのもかなり大変で、四苦八苦した末に結局、俺は沙織の手を借りたんだけどな。
沙織は何も事情は聞かずに二つ返事で承諾してくれて、この場所を確保してくれた。 その代わりと言っちゃあれだが色々手伝わされたが。
603: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/12(月) 13:47:23.51 ID:lqFxGtDE0
桐乃「ところでさ、京介」
京介「ん? どした?」
桐乃「……こう、驚かされっぱなしってのも負けたカンジでヤなんだよね」
604: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/12(月) 13:47:57.70 ID:lqFxGtDE0
京介「……ほーう。 言っとくが、俺はそうそうのことじゃ驚かないぞ? お前に毎日驚かされてるし」
桐乃「ひひ。 あたしを誰だと思ってんの? 今日のこと、何倍にもして返してあげるから」
京介「おう。 楽しみにしとくぜ」
605: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/12(月) 13:48:32.83 ID:lqFxGtDE0
京介「よし。 じゃ、街の中回ろうぜ。 見たい物とかあるか?」
桐乃「うん。 折角だし服とかアクセ見たいかな。 京介は?」
京介「俺は特に無いかな。 ていうかさ、桐乃」
606: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/12(月) 13:49:02.41 ID:lqFxGtDE0
展望台で夜景を見終わった後、京介はあたしの手を引き、フロアの中をどんどんと進む。 夜景を一緒に見れるのはそりゃあ嬉しいケド……。
でも、それだけだとあれじゃん? あたし的には京介と一緒ならどこでも良いかなってのはある。 間違いなく、気持ち的にはね。
だけど、折角のクリスマスなんだし、もっと色々見て回りたいってのもあるよね。 限定アクセとか、あるし……。
607: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/12(月) 13:49:36.94 ID:lqFxGtDE0
それにしても、一体、どこに行くつもりなのだろうか?
疑問に思いながらも、あたしは京介に向けて不満をたらたらとぶつけていた。
あたしの言葉に京介は笑って返すだけで、なんかバカにされてるみたいでムカつく。
608: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/12(月) 13:50:17.75 ID:lqFxGtDE0
そこにあったのはレストランで、京介が店員と話しているのを聞く限り、予約をしていたのだろう。
あたしはそれに驚いて、本当に全く予想していなかった事態に、息を飲んだ。 何かを言おうとした気はするんだけど、何も言えなかった。
仕事関係とかで話はたまにあるから知ってる。 この場所が予約するだけでも難しいっていうのも。
609: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/12(月) 13:50:43.49 ID:lqFxGtDE0
それだけで胸がいっぱいで、気付けば席に座っていて。
目の前に居る京介は、あたしに向けてこう言った。
「……泣くほど嬉しかったか? へへ」
610: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/12(月) 13:51:17.42 ID:lqFxGtDE0
そりゃ、泣いちゃうって。
大好きな人があたしの為にしてくれて、大好きな人と一緒に夜景を見ながら食事して。
その大好きな人は、あたしを見てくれている。 外側だけじゃなくて、内側も。
611: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/12(月) 13:51:43.45 ID:lqFxGtDE0
……もしかしたら、京介がお父さんとお母さんの前で、あたしを好きだと言ってくれた時以来かもしれない。
あーもう! なんでこいつは時々こんな気持ちにさせるワケ!? ずるくない!?
こんなのされたら、マジであたしおかしくなっちゃうっての。
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