過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 19:50:13.15 ID:FdvpavaL0
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』のSSです


時系列的に7巻以降の話なので原作未読の方はネタバレ注意


スレ立て初めてなので何か問題があれば指摘してください


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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/31(水) 19:52:45.37 ID:drvWtnZxo
やっはろー


3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 19:53:34.91 ID:FdvpavaL0
@彼と彼女はまだそれに気づいていないのかもしれない。


修学旅行後の代休の翌日、つまり学校の通常の授業が再開される日。本来であれば俺は学校にいるはずだった。この際、

以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 19:55:02.66 ID:FdvpavaL0
だるい……そしてまだ熱い。

とりあえず、家にあった市販の風邪薬を飲み冷却シートを額に貼ったので本当にただの風邪ならそのうちよくなるだろう。

まだ、風邪――かどうかは本当はわからないが、をひいて2日目なので医者にかかるのはまだ早い。俺の場合、医院でも
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 19:56:42.30 ID:FdvpavaL0
いや、今俺の中での嘘と欺瞞について考えても仕方ないし。たぶん風邪なんて引いてなくても堂々巡りになるだけだ。

俺がしたことは問題の解決でも手伝いでもなく、ただ時間稼ぎをしただけに過ぎない。そしてあの時点ではそれが一番

良かったのだ。葉山や海老名たちにとっては…………いや、とって”も”なのか…………?
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 20:00:18.08 ID:FdvpavaL0
コンコン


唐突に部屋の扉をノックされる音で俺は目を覚ました。

以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/31(水) 20:01:24.77 ID:8rjkPjsf0
期待


8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 20:04:00.99 ID:FdvpavaL0
「……こんにちは」

「こ、こんにちは」

俺が上体を起こしている間に小町に続いて部屋に入ってきたのは誰あろう、雪ノ下雪乃と由比ヶ浜結衣だった。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 20:08:41.53 ID:FdvpavaL0
「や、やっぱりまずかったよね……ごめんねヒッキー。あたしたちもすぐ出るから……」

最初に口火を切ったのは由比ヶ浜だった。

いや言ってることはすごく真っ当なんですけど、そんな捨てられそうになってる子犬みたいな目で見ないでもらえます?
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 20:11:09.95 ID:FdvpavaL0
ヤバい。今思ったことがそのまま口に出てたか。いかんいかん。どうも自分の部屋だと独り言の感覚で喋ってるな。

「あ……いや……俺自分の部屋に人入れるのとか……慣れてないから」

微妙にズレた話題にシフトさせつつこれ以上関係ないことを言わせないように牽制した。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 20:13:26.21 ID:FdvpavaL0
「それで、具合はどうなの?」

「ん、まあ熱も下がってはきてるし明日には行けるんじゃないか」

「よ、良かった……」
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/31(水) 20:15:05.53 ID:1vUe0PxKo
風邪ひきがや
きたい


13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 20:16:35.52 ID:FdvpavaL0
「えっと……よく知らずに……ちょっと言い過ぎた、というか……」

「私も……少し言い方が不適切だったと思うので……あなたに謝るわ、比企谷くん」

心の内を素直に吐露する由比ヶ浜と、あくまで表現にのみ問題を絞って謝罪する雪ノ下。実に彼女たちらしい。
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 20:19:02.98 ID:FdvpavaL0
しかし、他人の事情なんてそもそもあるのかどうかさえも分からないことの方が多い。そして、普通はそんなことは

気にしないで口に出すものだ。それこそ、あの時の彼女たちのように。だから、そこまで気を遣われる必要はない。

「……そんなに気にするようなことでもないけどな。別に間違ったことを言ったとも思わんし」
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/31(水) 20:19:16.23 ID:8rjkPjsf0
風邪比企谷期待


16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 20:22:25.72 ID:FdvpavaL0
だから、だからお前たちのことも何とも思っていないから……俺は傷ついてなんかいない、とはさすがに言えなかった。

俺が沈黙してしまった間に雪ノ下が続けた。

「この際、あなたがどう考えているかは気にしないわ。だから、この謝罪は自己満足と思ってもらって全く構わない」
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 20:26:37.95 ID:FdvpavaL0
「あ、あたしは気にしてるけど……ヒッキーが……何考えてるのか」

「え?」

「だって最近のヒッキー……思ったことそのまま言ってくれてない……気がするから」
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 20:30:41.91 ID:FdvpavaL0
「”本当にその程度のこと”だとしたら、ね」

「ゆきのん……」

意味ありげな視線をこちらに向けた雪ノ下の表情は……何故か文化祭後の平塚先生のことを思い出させた。
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 20:33:42.19 ID:FdvpavaL0
雪ノ下が向きを変えて扉へ歩いていく中、由比ヶ浜はリュックをおろして何か取りだそうとしている。

「あと、これも」

取り出して掌の上に乗せられていたのはSDカードだった。由比ヶ浜とこういう物の組み合わせってなんだか妙だ。
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 20:36:59.28 ID:FdvpavaL0
俺が受け取ったSDカードを机の上に置いたのを見ると由比ヶ浜もリュックをしょい直して扉の方に向かって歩き出す。

「じゃ、じゃあヒッキーお大事に」

「……お大事に」
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 20:41:31.23 ID:FdvpavaL0
夕飯を済ませた後くらいには熱もほぼ下がっていたので由比ヶ浜が渡したSDカードのデータをコピーすることにした。

が、いいのかよ、これは…………俺と由比ヶ浜が写ってる写真だけじゃなく修学旅行中の他の写真もあるんですが。

いや、それだけならまだしも…………由比ヶ浜のデジカメで撮ったものたぶん全部見れちゃうんですけど…………
以下略



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